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ナナメ読み『感染症新たな闘いに向けて』

今、汚部屋化がひどく、
ちょっと何かに触ると
アチコチで雪崩が起こる状態です・・・。

やばい・・・積読になってる本を片付けねば!

ってことで、気になったもんで取り寄せたんだが、
未読だった本に手をつけてみた。

『感染症新たな闘いに向けて』っちゅー
日経サイエンスの別冊なんだけど、
はっきりいってバリバリ文系の腐人にはちんぷんかんぷん。

でも、何がひっかかったかっちゅーと、
「淋病の脅威再び」

「HIV」。

わからんなりに、読んでみた。

すると・・・恐ろしいことが書いてあるではないか!

まず淋病なんですが、抗生物質の登場で、
淋病と梅毒は、一般的には、もう大丈夫、治る病気、
と思われている。

しかし、今、淋病に効く唯一の抗生物質
セファロスポリンに耐性がある淋菌の症例が
報告されはじめている。

発生源をたどっていくと、
どうも日本人がまきちらしてるらしい・・・。

なんでこれが恐ろしい話なのかっちゅーと、
淋病感染は、性感染症の中でもとても多い症例なので、
もし、この耐性菌が従来の菌と入れ替わると、
効く薬がないという、恐ろしい事態になる。

また、淋菌ってのはこれまでいろんな抗生物質との戦いをくぐりぬけ、
生き残ったしぶとい菌らしいのだ。

なので、この最後の砦、セファロスポリンが破られると、
もう次がない。

でもって、今、世界的に抗生物質研究に
あまり予算がかけられてないそうで、
新薬が開発される期待は薄い。

よって、このまま耐性菌がひろまると、
淋病は治る病気どころか、
よりひどい不具合を生じさせてく危険があるとのこと。

悪化したときに起こる症状が載ってたが、
控えるの忘れた。

ご興味ある方は本書をどーぞ。

皆様、セーフセックスを心がけましょうね。


で、もう1つのHIV。

話としては、ワクチン開発の現状と、
パンデミック阻止のための方策と、
HIVへの抵抗力遺伝子の話と、
エイズを発症しないエリート・コントローラーの4つが
腐人の興味をひいた。

ワクチン開発は、残念ながら芳しい結果はでてないんだそう。
いくつか候補はあったが、実証実験をすると、
これぞという結果には至らなかったらしい。

パンデミック阻止の話は、
いわゆるヒトヒト感染ではない、
他の動物からヒトへの感染が明らかなもの、
例えば、
 エイズは、チンパンジー
 B型肝炎は、サル
 デング熱は、旧世界サル
 黄熱は、アフリカのサル
などなどについて、
野生動物を捕獲・解体する人が動物から感染することが
非常に多いため、それら捕獲・解体する人たちの健康状態を
集中的に観察しつづけることで、
パンデミックを防ごうとする活動のことだった。

野生動物・・・今、中国の一番トップクラスの人たちが、
美食として喜ぶものは、野生動物だと、
『比較で読み解く中国人とインド人』で読んだ。

・・・ヤバくねぇのか、中国・・・(~_~;)

ま、チンパンジーとヒトなんて遺伝子はよく似てるから、
感染なんかとってもしやすい話だろう。

そこに写真があったんだが、市場で解体されてるサルとか、
獲物として、何匹も背負子にのっけてる図とかがあり、
ぬるま湯育ちの腐人なぞは、見た瞬間、
正直、「げー」と思う。

でも、そこで生きる人たちにとっては、それは普通だし、
鯨肉に愛着のある腐人としては、
食文化の違いは、頭ごなしに否定するのではなく、尊重したい。

でも、この行為が、非常にハイリスクなのは事実だ。

うーん・・・・・・難しいなぁ・・・(~_~;)


HIVへの抵抗力の話は、
CCR5遺伝子を生まれつき持たない人は
HIVに抵抗力があるらしい。

というのも、あるHIV感染者が骨髄性白血病を発症し、
骨髄移植を行うときに、医師が、探しに探して、
偶然にも、CCR5遺伝子が2つとも欠損しているHLAが適合する人をみつけ、
移植したところ、HIVウィルスがなくなったという。

ただ、この偶然は、本当にありえない確率だそうで、
この治療法が広く使われることはないだろう、とのこと。

ちなみに、白人の約1%が、
2つのCCR5遺伝子の両方が32個の塩基欠損を起こしているらしく、
その人たちは、HIVウィルスに対して抵抗力があるそうだ。

が、反面、西ナイルウィルスの攻撃には弱いんじゃないか?
と言われてる。


最後の、エイズを発症しないエリート・コントローラー。
エイズの起源種であるチンパンジーもなんだが、
HIVウィルスに感染しても
エイズを長期間発症しないというケースがあるという。

そういう人を、エリート・コントローラーと呼んでるそうなんですが、
これがわりといらして
(っても、エイズ研究の専門医が集る学会で
 そういう患者さん知りませんか?ときいたら
 パラパラと手が上がるっちゅー「わりと」だ)
その方々の遺伝子を調べると、
HLA を構成するアミノ酸が違っていて
細胞表面の形が変容してらっしゃるそうだ。

そうすると、HIVウィルスが入り込む入口が作れないらしく、
発症しないらしいのだ。

これまた詳しく知りたい方は本書をどーぞ。


他にも、結核とか・・・
結核って、人類の歴史とともにあるような病気だそうですが、
マトモに戦えだしたのは、1940年代以降、ほんの最近の話らしい
ポリオや、日本脳炎、マラリア、デング熱などなど、
日本ではあまり聞かなくなった病気でも、
世界に目を向けるとまだまだ万単位での死者がでてる病気について、
最前線の研究が紹介されてました。

ほとんどちんぷんかんぷんでしたが。


とはいえ、たまには自分が全く知らない世界を覗くことも、
自分の世界を凝り固めてしまわないために必要だよなー。


ちゃんと読んでないので、カウントはしませんが、
腐人のようなド素人にもそれなりにわかるように書いてくださってるので、
もうちょっと生化学の素養がある方なら、興味深く読めるのでは?

ってことで、書誌情報は、御紹介しときますね。

別冊日経サイエンス 188『感染症新たな闘いに向けて』 日経サイエンス編集部/編
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[ 2013/01/28 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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