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ヘビーユーザーとライトユーザー

『難病で寝たきりでも「他力本願」で年間50億円稼ぐ!』で、
ライトユーザーが増えてきたときの話があった。

他のスタッフは、ライトユーザーが増えたのなら、
店舗をライトユーザー向けのつくりにすべきでは?
と言ったそうだが、大塚さんがNOをだした。

大事にすべきは、ヘビーユーザーだと。

腐人はここ読んだとき、拍手喝采したね。


でもまーわからんでもないんだ。
ゆれる気持ちは。

ただ、もしそれをやったならば、ヘビーユーザーは離れる。


昔、腐人は超高級な靴を取り扱う店でバイトしていた。

まさにこの世に1点もの、ってなのに近いぐらいのやつで、
デザインもすごくとんがってたので、
それに惚れこんだ靴好きが、新商品入荷となれば、
金に糸目をつけず買いに来た。

その店は、扱う商品の格もあってか、
かなり坪単価が高いところにあり、
かつ、店の作りもこだわっていたため、
維持費が結構かかってたんだ。

だから、確実に買ってはくれるけど少数のヘビーユーザー相手では
赤字になってしまい、店長が代わったと同時に、
もっとカジュアルラインにして客を増やそう路線に変えた。

すると、どうなったかっちゅーと、
確かに客は増えた。

しかし客単価は下がり、
挽回しようと、商品アイテムを増やしたりしたのだが、
赤字は変わらず。

そして何より痛手だったのが、ヘビーユーザーが離れたことだ。

腐人はそのお客様の一人とお話する機会があったのだが、
その人ははっきり言った。

「●●さん(店を実質きりもりしていた売り子さん)と
 おしゃべりしたいからくるけど、もう買わない。
 こんなどこでもあるもの、買う気にならない」

なるほど、マニアってそーなんだなぁ…。

って、己の本のこと思えば、
他所までいかんでもわかるやろが!


そう。
腐人の場合は、本屋になるのだが、
ヘビーユーザー向けの品揃えをしてるオタク本屋以外で買うことは
ほとんどない。

そこでしか使えないような金券があるときぐらいだ、
一般本屋にいくのは。

だって、書店そのものから伝わってくるもんが違うんだもん。

なんかもー感覚っちゅーか、
勝手な思い込みな気もするんだけど、
本屋から挑戦されてるような気がするんだよね。

え?それ読むなら、こっちは読みました?
読んでないなんて…ふっ…まだまだですね、的な。

それがいいといいますか。
でもボクとしては、
それならばこちらのほうが深いと思うんですよ、的な。 

なんかその挑戦されてる感に対抗するのが楽しくて、
ヘビーユーザー向けの本屋にいき、
そして……見事に踊らされている。

でも、これはとても楽しい踊りで、
いわゆるWinWinだから、
これでビジネスが成立できてりゃいいと思うんだ。


ただ、ビジネスが成立しなくなると、
ライトユーザーを取り込もうとして、
店や産業全体のバランスが崩れてくる。

ヘビーユーザー向けの商品と、
ライトユーザー向けの商品は、
まったく性質が違うもんだが、
それを両方そろえると、店にちぐはぐ感がでて、中途半端になる。

そして結局、ヘビーユーザーが離れ、
ライトユーザーは別にここでなければならないことがないから、
他所にどんどん浮気をする。

その結果は、売上の落ち込みだ。
上記の靴屋も、結局、閉めた。


まーこのバランスが難しいんだと思うんだけど、
趣味に生きてる腐人や血族、
つまりヘビーユーザーにしてみると、
経営が苦しいからとライトユーザーをとりこもうとしている姿は
時折、とても痛々しい。

そしてそれを上回る感情としては、
何も知らないことをいいことに、
初心者を食い物にするような、
舐めた商売をしてる、売り手の存在への憤り。

残念ながら、そういう存在はないわけではない。

ライトユーザーという大きな枠で捉えちゃうと、
まー失敗も経験の一つ、とか思うけど、
ホントのピカピカちゃんはなー。

最初は、誰か先達に手を引いてもらって欲しいな。

そんでもって、売り手にお願いしたいのは、
末永くつきあってくれる客を、
一緒に育てていく感覚になってほしいってこと。

最初から売り逃げのつもりで、
売りっぱなしのつもりで、
商売をやらないで!!

そんなのお互いのために、業界全体のために、全くならない。
結局、いい印象を与えないまま、
短かい期間での客離れを起こすだけ。

そして下手するとヘビーユーザーにすらそっぽをむかれる。

ヘビーユーザーは見てるぞ
そしてちゃんと閻魔帳に記録している…。
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[ 2013/06/15 ] 腹黒日記&読書録 | TB(-) | CM(-)
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