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『男子校ルール』補足と、『BANANA FISH]』

昨日の『男子校ルール』で、
あえて書かなかったことがある。

まーあんま書きすぎちゃうと、いろいろまずいよなぁ
って思いから、濁しちゃうんですが、
昨日、「カンブリア宮殿」みてて、
「あれ・・・?」と思ったので、やっぱ書くことにする。

って、なんのこっちゃい、と思われると思うんで、
順を追って話しましょう。

『男子校ルール』巻末の、
おおたとしまささんのインタビューで、
男子校・女子校のメリットの1つに、

男子校・女子校出身者は、
社会において異質であるがゆえに、
イノベーションを起こす因子となりやすい


ってなことをあげられておられた。

以下、腐人のうろ覚え頼りになるんで、
先に断っときますが、
ちゃんと知りたい方は、『男子校ルール』読んでね。


ウロ覚えながら、どういうことか説明すると、
共学の環境ってのは、社会の縮図というか、社会そのまま。

その中で育つため、発想や概念、価値観が、
一般社会の範疇から逸脱しないもので固まってしまう。

で、そういう人たちが「社会」の大多数を占めるから、
「社会」は順調に動いてるんですね。


一方、男子校や女子校ってのは、
同性しかいない異質な環境。

なので、こちらは共学と違って、
一般社会ではなく、この異質な環境にあわせた
発想や概念、価値観ができあがる。

で、そんな発想や概念、価値観を持ったのが社会に出ると、
黒い羊となって、
一般の人にとっては、思いもよらないことをする、
つまりイノベーションを起こすんだそうだ。


でも、同時にこうもおっしゃってた。

男子校・女子校出身者が大多数を占めたら、
社会は混乱するでしょう、と。

ま、確かにそーだわ。


で、だ。
これを踏まえて、「カンブリア宮殿」に話を戻すが、
昨日の「カンブリア」は、佐藤可士和さんだったのだ。

その作品のいくつかが紹介されてたんだけど、
依頼者の誰だったかが、おっしゃってたのが、
「掴みかたが違う」。

何を、ってのは、そーだなぁ・・・
問題点のキモとでもいうのかなぁ。

ご自身は自分のことを
「悩める企業のお医者さん」とおっしゃってたが、
要は、あっちが痛い、こっちが痒い、と訴える患者(企業)の
原因はこれだから、こう治療したら、ほら治った、
っちゅー、そーゆー「掴み」。

これは腐人の勝手な考えだが、
たぶん、この一般枠から外れた俯瞰視点や分析力、
それは男子校時代に培われたんじゃないのかなぁ・・・。


今になって、男子校・女子校について、
いろいろ本を読んでる腐人は、
学生時代に戻りたいとは微塵も思わない人ですが、
でも、女子校で育ってよかったなと思ってる。

おかげで、今、すげーラクチンに生きてます。


もし共学にいってたら?

「共学卒=社会の大多数が送ってる人生を歩まねばならない」
とするならば、
たぶん、途中で発狂してんじゃないかねぇ。



さて。
伸ばし伸ばしにしていた
(715、718-735)マンガ 『BANANA FISH 1-19』 吉田秋生

なんかねぇ、
腐人がいまさらゆーこと、
なんもないよーな気もするのだ、これ。


それにしても改めてみると、
ホント、白と黒のコントラストの使い方が
むちゃくちゃ上手いよなぁ・・・。

初めの方の手書きの効果なんか、
すんばらしー!としかいいようがない。

イマドキの若手さんに見習って欲しいぞ!



腐人はこれ、昔は雑誌を読んでたんで、
連載第1回から雑誌でおっかけ、
コミックスがでたら買い、でラストまで読みました。

ってか、吉田さんの作品は、
『夢みる頃をすぎても』あたりは後年読んだが、
『吉祥天女』ぐらいからほぼオンタイムかな?

といっても、『YASHA』『イヴの眠り』
途中放棄したっけ?

で、しばらく疎遠になってたが、
『ラヴァーズ・キス』が好きだったんで、
『海街diary』で復活・・・かな?

この機会に、『YASHA』『イヴの眠り』
読んでみるかなー。


で、『BANANA』である。

お話のキーワードは、
「キリマンジャロの豹」だと思うんだけど、
こうして改めてみてみると、
オーサーの死ってのが、
いろんなことのターニングポイントだった気がする。

それ以前と、それ以後では、お話が違うんだよな。

「以前」は、それこそ『カリフォルニア物語』
『河よりも長くゆるやかに』
『吉祥天女』などの流れを汲んでるんだよな。

家族と性。
それも、初期JUNEによくみられた、
「奪われる性」に対する葛藤。

まーこの「奪われる性」の部分は、
これまでの作品をみてると、
吉田さんにとって、恐らく絶対にひっかかるもんなんだと思う。

でも、『YASYA』『イブ』
読んでない(記憶にない)からわかりませんが、
ご結婚されてから描かれてる『海街diary』では
その捉え方が変わったな、と思いますが。

これはよい結婚をされたってことなんでしょうな。


腐人は、吉田さんがずーっと引きずってる
影みたいなのものに惹かれてたので、
正直、『BANANA』の前半は、
1コマ1コマ思い出せるぐらい読み込んだ。

しかし後半、登場人物が急増したあたりからは、
そこまで追った覚えがなく、なんとなく
あーなってこーなってそーなったんだよな、で
終わっている。

今回、読み返して思ったのが、やはり後半は、
事件解決が主体となり、人が増えたために、
どうしても人の関係が薄くなってるなぁと思う。

月龍のアッシュや英ちゃんに対する思いなんて、
こっち主役で1本読みたかったなと思うぐらい
もったいない。

これだとどうしてもアッシュと英ちゃんびいき視点になるからさ、
月龍の精神の弱さを理解しようとかは思えないんだよな。


後半で好きなのは、ブランカかなー。
こーゆー有能な怠け者
(でもちゃんと、自分が必要な分の食い扶持は稼ぐ)は、
いいですなぁ。

ろくな死に方しないだろうけど、
たぶん、本人はそれがいつ訪れても、
「あらぁ?ま、いっか」なんだろなー。

とはいえ、
アッシュの死をどう思ったかは
きいてみたい。


そーいや、スイス銀行がでてきたが、
これもいまだとダメだよねー。

ってか、これ、「今」で考えたら、
ネットって要因がどう絡んでくるのか。

アラブの春とか思うと、
別に「BANANA FISH」という薬がなくても、
ネットで意識操作ができるよな。

実際、いろいろ黒い話はある。

そうだとすれば・・・
いや、もうこの辺でやめとこう。
収拾がつかん。


このお話は、読む方によって、
いろんな見方、言い方があろうが、
腐人にとっては、
アッシュが英ちゃんと出会って、別れるまで、
である。

そう、腐人のブログに、ブロマンスの意味を調べにこられる方、
はっきりいって、『BANANA FISH』を読んだ方が
よくわかると思うよ。

このアッシュと英ちゃんの関係こそが、
「ブロマンス」です。はい。


そんで、一番忘れられないシーンは、
やっぱショーターを抱いてアッシュが泣いてるとこかなぁ。

マンガでいろいろ「死」のシーンをみますが、
腐人のなかでは、
『AKIRA』の「山形ーッ!」
と、これが、二大巨頭かもしれない。


それにしても、この当時の少女マンガは、
35年組がまさに脂がのってきた頃で、
24年組もまだまだ第一線!と作品をどんどん発表していて、
本当に質の高い、読み応えのあるものが揃っていた。


腐人は、今の少女マンガの全部を知ってるわけじゃないが、
正直、昨今の売れ筋とされてるのをみると、
あまりにも世界が、社会が狭く、
短絡的な近視眼的視点しかなく、
薄っぺらい人間関係だけマンガになってるものが多いのが
すごく気になる。

確かにそれは自分が生きてる現実と近いがゆえに
読みやすく、共感しやすいんだろう。
だから、売れるんだろう。

でも、そんだけでいいの?


おばちゃんの愚痴になるけどさ、
腐人は、あの少女マンガ黄金期に、
いろんなものを貪り読んで、多くの刺激をうけ、
多角的な視点のとりかた、歴史や社会システム、語彙など
いろんな知識を得て、それらを自分の糧にしてきた。

こんな自分の知ってる狭い現実と
近似値のものしか読まずに成長したら、
視野が狭く、底の浅いペラペラ人間しか
できんのじゃないのかなぁ・・・。

今こそ、少女マンガで、
この『BANANA FISH』のような作品を
やって欲しいと思う。
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