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『英国一家、日本を食べる』について

いやーおもろかった。

かなり分厚い本なんですが、
ページ繰るのが楽しくて、読みふけってしまった。

ざっくり言えば、イギリスのフードジャーナリスト
(どーでもいいが、フードライターと、
 フードジャーナリストの違いは何なんだろう…)
マイケルさんが、ご家族をひきつれて、
「日本料理ってどんなもの?」と食べた旅行記?食べ歩記?
である。

相撲部屋いったり、京都の町家に泊まったり、
日本人からしてもうらやましいような旅行なんだが、
出てくる人も、すごい。

そしてその人脈から繋がっていく先がまた、すごい。

ゆっちゃーなんだが、この本がおもろくなった要因は、
これだけのセッティングをした、
マイケルさんとコーディネーターさんの手腕が、
確実にあげられると思う。

それから、著者さんや訳者さんのあとがきにもあったように、
もう1つ、この旅行を、ご家族でやった、ってのがある。

奥さんに、やんちゃ盛りの6歳と4歳の息子たち。

…腐人的には、
この金髪幼年の存在だけで50点差し上げたいとこよ!

ヤキトリやタコヤキに感心してくれたとこからすりゃ、
おとなしく食べるは、
間違いなくできなかったであろうが、
この豊かな子供の感性で、
絵画のような和食の八寸を見たらなんというか、
ちょっと読みたかったなぁ…。

ま、連れてったら、店も大変だし、
パパママも落ち着いて食べられないんだろうが。

菊乃井さんならお弁当もやってはんねんし、
マイケルさんが懐石食べるだけやのうて、
ご家族にお弁当をお土産にしはったらよかったのに。

そんで、その感想聞かせてほしかったなー。


いかん。
これはチビの「はじめてのにっぽん」旅行記ではないのだ。

ついシュミに走ってしまって…といいながらなんだが、
この本の中で、腐人の記憶に一番残っているのは、
京都のハルキくんのエピソードだ。

京都のハルキくんってのは、
マイケルさんが、鯖寿司を食べたくて
『いづう』を探すんだが、みつからず、
京都の町をうろうろしてたときに出会った青年なんすけどね。

キティちゃんのバッグを持つホストの兄ちゃんなんだが、
非常にスキンシップが激しく、
また、マイケルさんのイギリス人データによれば、
キティちゃんを好んで持つイギリス人は、
女の子とゲイ…ってことで、
身の危険を感じたマイケルさんは、
ハルキくんに嘘をついて、置いて逃げるのだ。

なんてひどい!!!

でもって、一人で奥丹にいって湯豆腐を食い、
余は満足じゃーと、店をでたとこで、
置き去りにしたはずのハルキくんと
ばったり会うんすよ。

もう、運命だって思えよ!
と思ったのは腐人だけだろうか…。

オチがどうなったか知りたい方は、
本書をどーぞ。


そういえば、原書でどうなってんのかがわからんので、
これは訳文の妙といえばいいのかなぁ。
これがまたすばらしいのだ。

服部栄養専門学校の服部幸應さん、
辻調理師専門学校の辻芳樹さん、
料亭「菊乃井」の村田吉弘さんなどが
出てらっしゃるのだが、
その話しっぷりが、見事に文章にでてて。

テレビでよく拝見する、服部さんや村田さんなどは
文字を追ってると、
音が聞こえてくるかのような文になっていて、
「あー確かにこない言わはるわー!」
と感心してしまった。


まーこれはもしかしたら訳者さんが、
アレンジされはったんかもしれん。

でも、そうじゃないところも、
「さすがイギリス人…(^_^;)」
と言いたくなるようなウィットに富んだ文章で。

まぁ、ガイジンの文章の特徴っちゅーか、癖みたいな、
文が長い、ってのは、やっぱりあるんだけど、
このところどころで効いてるスパイスが、
その長さを苦とせずに読ませてしまう。

っても、普段からそこそこ翻訳文をよみつけてないと
ちょっとしんどいか?

腐人は、本バカの中毒患者だから、
自分基準にするとこの辺がわからん(~_~;)。

でも、P.G. ウッドハウス級になると、
さすがの活字バカな腐人ですら、
おもしろいけど、しんどい…と思うが、
そこまでじゃなかったから、
普通に読めると思うんだがなぁ。


ところで、ここに出てきた店の中で、
できたら行きたいなーと思ったとこが2つある。

1つは、壬生。

でも、ここは、行ってみたいけど、
腐人ごときが及ぶとこじゃないのはわかってる。

もうこの領域までいったら、
まさにおかみさんがおっしゃってたように、
「客」じゃなくて、「パトロン」だよね。


もう1つは、店名が書いてなかった
東京のうまい天麩羅や。

師匠に江戸前天麩羅の旨いトコ、
ってのは、前から言われておるのだが、
寿司屋ほど、「ここ!」って店が見つかってないんだよぅ!

なので、ついいつも串揚げになっとるんだが…。

くそぅ!たぶんあの辺だと思うんだが、
あの辺って、ホントわかんないんだよぅ!!
うえーん



そういえば、訳者さんがゆってはったとおり、
ところどころ、外国人特有の勘違いがある。

あえてニヤリとしてもらうためか、
そのままにしてあるので、
それもまた楽しめる要素ではある。

でも、ちょっと心配なのが、それを読んだ外国の人が、
「そうなのかぁ!」
と、間違ったまま納得されたらどーすんだろってことだ。

カッコで注として、
正しい知識を入れて欲しいけどな、腐人は(~_~)。

だって!

タコヤキのことを、
タコ入りの小さなドーナツとか!!

お好み焼きのことを、
いろんな具がはいってるパンケーキとかゆってんだもん!!

ちっがーう!!
どっちも生地は甘くない!!


あと、腐人は麺食いなんだが、
そのなかでもこよなく「うどん」を愛しているの!

なので、栄養価がないってだけで、
こんな糾弾を受けるのが許せん!!!

マイケルさん!
もし今度、日本にくることあったら、
讃岐にいって!

食べるってのは、
栄養摂取だけが目的じゃないんだってのを
わかってくれ!!

うどん食べたら、幸せになるのよ!!



最後にちょっと真面目な話。

血族がよく言うのだが、
海外の料理と日本の料理の最大の違いは、
食感に対するこだわりだと。

マイケルさんも、日本にきていろいろ食べて、
食感のバリエーションの広さに驚いていたが、
言われてみたら、確かに日本食ってのは、
味だけじゃなく、食感についても幅広い。

できればそこらもあわせて日本食ってもんを
世界に知らしめて欲しいんだがなー。

そう…それがわかれば、
うどんののどごしのすばらしさがわかるはずよー!!!
   ↑
  よほどうどんを褒めてもらえなかったことが
  悔しかったんだな、腐人…。


ま、なんにせよ、
非常に楽しい一冊でした。

(1037)一般本 『英国一家、日本を食べる』 マイケル・ブース、寺西 のぶ子
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[ 2013/11/01 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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