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コピーは劣化していくか

半年ぐらい前、血族と話をしていて、
なんでだか忘れちゃったが、
手塚治虫さんの『火の鳥』にでてくる
ムーピーの話になった。

腐人のポンコツ脳は、何の話でそうなったかも、
で、どういう話になってったかも、
半年たった今、欠片も覚えていない・・・。

のに、なんでこんな話を持ち出したかというとだ、
その話が出た後、図書館にいったらば、
リサイクル図書として、古い『火の鳥 未来編』が出されてて、
こりゃラッキーとばかりに頂戴して帰ったんですな。

ただ、そんときは他に読まねば本が山積みで、
かつ、図書館のリサイクルに出されるだけあって、
劣化状態がひどく、アレルギー起こしそうだったから、
ちょっと塩漬けにしとったんですわ。

それをふと思い出し、
汚部屋に聳え立つ、未読本タワーを漁って、
昨日、読んでみたのだ。


『火の鳥』話はちょっと後回しにして、
腐人がこの世代の方々のマンガを読むと、
その知識と教養の深さに圧倒される思いがする。

これはマンガに限らず、人としてもそうで、
それこそ帝大でて、焼け野原だったところから、
企業の上層部で辣腕を振るわれた方とお話すると、
己の知性や教養の底の浅さに、赤面してしまう。


ちなみにこれ、思想とか、思考の部分じゃないです。
そこんとこは、時代背景がやはり大きく影響するから、
何が正しいとかってないと思ってるんで。

そうじゃなくて、いわゆる教養面。

例えば、今、俺は理系男子だ!とかゆー子に、
古代史や古典、漢詩、それこそエッダの話なんか振っても
「なんすか、それ」の世界だろ?

逆に、文系女子に核融合や核酸遺伝子、化学反応の話振っても、
「なんですか、それ」だろう。

それが、あの手塚さんや石ノ森さん、藤子不二雄さんらの世代だと、
優秀な人は、そのどちらもできて当たり前、なんですよね。

それだけの膨大な知識と知性と教養から、
あの偉大な作品群がうまれてきた。


ってか、こないだNHKのプロフェッショナルで、
藤子・F・不二雄さんをやっててみたんですが、
作品をアウトプットするためには、
いろんなものを自分にインプットし、どれだけ多くの引き出しをもてるか、
それがやっていかなければ描き続けられない、
ってな感じのことをおっしゃってて、
その蔵書が映されたが、まーすごかった。

・・・ってか、腐人、そこに入り浸りたい・・・。


話もどしますが、この世代を第一世代とするならば、
この方々というのは、
まさに古典や歴史の数々の原本をあたって、自らの作品を生み出した。

そして、その次の世代、第二世代は、
その第一世代の方々の作品に影響や刺激をうけ、
自らの作品を生み出していった。

この辺りが35年組まで、ですかねぇ?

ここらでは、恐らく
影響をうけたものの、その先の原典ぐらいまではあたったろうが、
影響をうけなかったものの原典まで辿ったかどうか。

その範囲は第一世代より限定的だったんじゃなかろうか。


そんで、その下になってくると、
第二世代の作品を主体として読み、
さかのぼるにしても第一世代ぐらいまでで、
そのもっと先にある原典まではいかない・・・というレベルか?

ってな、コピーコピーを繰り返してった結果、
自分の知ってる、身近で狭くて浅い世界しかないマンガが
はびこる現状になってるよーな気がしてならん。


そんでもって、これ、
知性と教養のレベルダウンだけじゃないような気が
最近、すごくしてる。


なんつったらいいのかな、
マンガで描かれた世界って、共感を呼び起こしやすいように、
生活レベルや、教育レベルといったところを
対象読者層の平均値といえるところに据えてると思うのだ、たぶん。

ま、そりゃ『有閑倶楽部』とか、
『花より男子』とかもあるが、
ありゃ、対比だとか、舞台要素としてであるので、
例外品として、ここではみない。

じゃなくて、いわゆる中・高校生の恋バナネタで、
どういう家庭がモデルになってるか、ってのが、この論点なのだが、
そこをみていて、ちょっと愕然としちゃったのだ。

腐人は、本中毒患者なので、
古い少女漫画はもちろん、
最近の少女漫画にも目を通す。

そしたらばだ、明らかに平均値とされてる家庭のレベルが
下がってる気がするのだ。


そらね、今じゃ、
猫も杓子も大学いく時代になっちゃってるから
学歴がどうこうと言いたいわけじゃないのよ。

腐人が問題にしたいのは、学歴じゃなくて知性と教養。
そして、経済レベル。


どーみてもここの家の食卓において、
日本の社会保障問題について語れられてるようには見えない。

これって国だけの問題じゃなくて、
自分たちの老後、介護、延命治療の有無にまで関わってくるのだが、
それら将来について、今語らずして、いつ語るのだ??


桜が咲いたときに、
在原業平の句が話題になるようには見えない。

だから、大学でてても、
「三つ子の魂、100までってなんですか?」
とか
「いろはにほへと、なんて知りません」
とかゆーんだろう・・・。


食卓のメニューに対し、栄養学の話や
不飽和脂肪酸の量などについて、
親が子に教えてるようにも見えない。

栄養バランスはむちゃくちゃ、
とりあえずカロリー、ってな
塩分過多な食卓風景が当然のようにでてくる。
そんな食生活しとったら、間違いなく早死にすんで。


うーん・・・・・・これが今の「普通」なのか?


まぁ、結局、作品は
作家さんが内にもってる知識から生み出されるもんだから、
第一世代の方々に比べ、
作家さんご自身の底が浅いと言ってしまえば
それだけなのかもしれないが、
でも、そうやって作家さんが出してきたものを
編集が、出版社が了承したから、世に出てるわけでしょ?

ってなことを考えると、
そのレベルが平均だという一般認知が進んでるってこと・・・だよな?


このあと『火の鳥 未来編』の話をやりますが、
劣化が作品のレベルだけじゃないような気がして、
ぞっとする思いにとらわれた。



最後、ちょっと違う話になりますが、
今朝のワイドショーで、やしきたかじんさん逝去の報を知る。

腐人が関東にきてからは、
見たくても見られなくなってしまったが、
関西にいる頃は、よくみていた。

というのも、視点のとりかた、切り口、
なによりもそれを表現する言葉の選択が秀逸でねぇ。

あのベタベタな関西弁も、あれを使うことで、
ゆーとることがキツぅても、
ものすごい親しみやすさがもてるため、
まるで、近所のおっちゃんが世間話で語ってるかのように思え、
「ええことゆーやん、やしきんとこのおっちゃん」
となる効果があった。

そういった計算も、テレビというものの使い方を
ものすごい心得てやってはって、
頭がキレる人というのは、
こういう方を言うのだろなーと思っていた。

そーゆーたかじんさんのしゃべり、
・・・・・・また、この間の取り方とか、回し方が
むっちゃうまいんよ・・・・・・
が聞きたくて、ゲストがたかじんというだけで見たりした。

あれがもう見られへんくなるのかと思うと、
ホンマに惜しい人を亡くしたと思う。

早すぎるがな!


でもって、オタクとしては、やはりこれは外せない。

『機動戦士ガンダム』劇場版3部作第1作の主題歌
『砂の十字架』。

まーご本人はこれを「歌手人生の汚点」とおっしゃってるようだが、
腐人としてはもう初代ガンダムとセットになっちゃってるので、
あのなんとも言いがたい3拍子のリズムが
宇宙を漂う切なさ満点で、いいと思うんだけどなぁ・・・。

本当にもったいない才能が、また失われてしまった。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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[ 2014/01/08 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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