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編集は何をしとんのかなぁ・・・『働く。なぜ?』で思う

このブログでも時々とりあげる労働系の本。

はっきりいって、腐人自身は、なんで働くかなんて、
そんなもん個人の問題だろうと思ってる。

働かなくても一生食っていける人もいるんだろうが、
ほとんどの人は、働かないと生きていけない。

それはニンゲンが食わないと死ぬからであり、
寝ないと死ぬからであり、
クソをしないと死ぬからだ。

死んでもいいやと思えば話は別だが、
大抵の人は死にたくないと思ってる。

でもって、食べるにしても残飯ではなく、
自分がいちいち
狩りにいったり、飼育したり、作物を育てたりすることなく、
調理された好きなものを食べたいと思い、
寝るにしても
ダンボールでも、野ざらしでもなく、
布団で寝たいと思い、
クソをするにしても、野っぱらではなく、
便所がいいと思う。

それゆえに、人は働かないとならんのだ。

理由はそれだけ、っつか、それ以外にあるかい!と思うんだが、
ここでゆー「なぜ」は動機というか、目的だな。

で、冒頭に話がもどるが、
そーゆー「働く動機」だの「働く目的」だのを言い出すと、
腐人は、上記に書いたように「個人の問題」だと思うのだ。

なんかが起こったとき、
原因を自分の中に探して、変えていこうと思う人か
原因を周囲に探して、自分は間違ってない、
誰ソレが悪い、制度が悪いと思う人か。

前者で、自分の現状に対して悩んどる人ならな、
ただ知識がないだけかもしれんから、
ちょびっとヒント与えたるだけで十分。
自分で学んで変わっていこうとする。

でも、後者で、自分の現状に不満たらたらなヤツは、
なにゆーても、ブタの耳、もとい馬の耳に念仏や。


せやからね、腐人はこういう労働の本ってのは、
あくまでも、「自分で学んで変わっていこうとする」人を対象に、
「ああ、なるほど!」とか、
「へー・・・そうなんや」と思うもんを投げたるのが、
世に出る本としての正しい在りようやないんかなと思ってる。

ま、もう一つの在りようとしては、
ガッコのセンセが、自分の研究論文を金にしたいがために本にし、
学生に買わせるっちゅーパターンやね。

これは読み手のことなんぞ
カケラも考えてへん体裁になるが、
目的が、センセの実績作りと金作りやから
極力手間ヒマかけずに、本にして金にする。
だから、その目的を達成するためのつくりとしては、
まぁ、間違えてへんわな。


と、なんでこんなことをタラタラ前説でゆーたかっちゅーとや、
この本が、腐人の目には、
あまりにもひどいつくりに見えたからや。


カウントしよかなと思ったんやが、
もう途中で、読む気っちゅーか、理解しようとする気がうせて、
これを読んだとゆーてええんか?と思ったので、
カウントはせんが、書誌情報はのせましょう。

『働く。なぜ?』 講談社現代新書 中澤二朗/著

著者の中澤さんというのは、
新日本製鐵っちゅー日本を代表する大企業の
人事畑を歩いてきはった方なんですけどね、
なんでそんだけの引き出しをもっとる人に書いてもらうのに、
こんなんにしたんか・・・・・・、
腐人は、編集が機能してへん本やと思った。

ってのもだ、冒頭にね、留学生の質問に対して回答するとこがあるの。

そこなんかは、ホントに、現場を歩んできたから、
働く現実を知らない子が夢想してるものと、
実際に企業が求めるもののズレが
とてもわかりやすく書いてある。

全部が全部この調子ならよかったんだが、
この冒頭が終わったところから、次第に変わっていく。

なんというか・・・・・・
あの、いったいこれ、誰に向かって何を訴えたくて書いてます?
ってのが、
ホントにさっぱりぽんのすっぱりぽん抜け落ちた
ただの自説披露の羅列になっとるのである。

そう、ゆーなりゃ、
途中からガッコのセンセーの本になってしもとるのね。


あのさ、これさ、学術文書を出す版元じゃないよね?
そーゆーとこが出す書籍なら、
こういうのでもいいと思う。

だって、そーゆー本は、
ほうほう、こんな説を唱えはる人がいてんのかーと、
そーゆー御説を拝聴したかったり、議論展開したかったりする人が
買うだろうからさ。


でもこれ・・・新書なのよ。
それも別に学術文書オンリーでもない版元の。

であればね、腐人が上で書いたような、
今の自分の現状を変えたいが、知識がない人とか、
それこそ冒頭にあった留学生みたく、
まだ実社会で働いたことがなく、漠然とした不安を抱いてる就活生とかが
手に取ると思うの。

したらね、自説は自説としても、
もっとわかりやすぅに書いたらんとあかんやろ!

せやないと、もともと自分にひきだしのないことを知ろうとしとんのに、
意味不明な比ゆ表現つかわれたって、わかるかい!
池上彰さんを見習えや!

と思うんだわ。


でね、これ、書いてるご本人は恐らくわからんのよ。
読者がわからんかもしれへんということが、わからんの。

それはなんでやったら、
誰に向かって書いとんのやっちゅー
そもそものターゲットのことがわかっとらんから。

だって素人やもん、
そんな出版企画の練り方なんぞしらんやろ。
池上さんのような著述業やってるわけやないねんし。

だからこそ、
ここで編集が機能せんならんのちゃうんかいー!!!


例えばね、
「しごと穴」っちゅーていわれて、わかります?
「しごと壁」っちゅーていわれて、わかります?

こんなんにいちいち説明つけんとわからん表現は
一般向けには、使たらあかんねんて。

もっと身近にあるもんで、その言葉みただけで
「なるほど!」とか
「ああ、そういうことか」とわかる言葉にしたらんといかん。

それだけで読み手の腑に落ちてくる。

ちなみに、「しごと穴」ってのは、
仕事を通じてっちゅー意味合いで使われてる仕事のことで、
「しごと壁」は、
仕事そのものの意味合いで使われてる仕事のこと
らしいんやけど、
ここは編集は、著者ともっともっとガチでケンカして、
そーゆー言葉を使いたいんはわかるけど、
それやったら読者に響きませんってやらんとあかんやろ!


はっきりいって、腐人はこの説明を読んでも、
言いたいことがわからんです。



前にとりあげた
『10年後に食える仕事、食えない仕事』
っちゅー本がある。

産業動向だとか、人口学視点が抜けた論だったので、
いいとは言い切れない内容であったが、
「わかりやすさ」という点では、この『働く。なぜ?』より
よほど出来がよかった。

グローバル化に飲まれて、
外国の低賃金層にひっぱられる「重力の世界」の職。

国の枠をとびだし、
過酷なサバイバル状況で生き残らないとならない
「無国籍ジャングル」の職。

日本で、だからこそ成立する
「ジャパンプレミアム」な職。

その国でしか通用しないけど、全世界にある
「グローカル」の職。

このネーミングセンスのよさと比べてみ?
ちゃうやろ。


腐人もそういうセンスに欠けとるんで、
あんまええ言葉をおもいつかんが、
この「穴」だの「壁」だのの表現を通して、
要するに、
今おるとこから上を目指さない、
今やっとる仕事以上のことをしたがらんやつと。

今やってる仕事から、
さらに広げられるもんがないかと常に考えとるやつを
区別したいんやったらな。

「ド近眼」と「千里眼」ぐらいに言うわ。

まー千里眼が言いすぎやったら、マルチビジョンか?

要するにそんくらい、この言葉みただけで
どういうことを言わんとしとるんかがわかる言葉にせないかん、
ってこと。




わかりやすいってことは、必ずしもいいわけじゃない。

わかりやすい言葉でくくることで、
すごく大雑把になってまうこともある。

でも、本ってのは、
結局、読者に言いたいことを伝えて
それなりにわかってもらわんことには、
その存在意義がないでしょう。

ガッコのセンセーの本はな、
生徒が読んでも理解でけん部分について、
授業でフォローができる。

でも、一般売りされた本は、せやない。
本だけで勝負せないかんねや。

だからこそ著者の独りよがりにならんよう、
書き手と読み手を繋いだげるようにするんが、
編集やないのか?


なんか、読んでて、機能しとらん編集に、
腹が立ってしゃーない本でした。

昨日は、こんだけー。
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[ 2014/01/09 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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