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『ダイヤのA』と部活論

ぼかぁ、幸せだなぁ。

と、ハマれる本をみつけると思う。

冗談じゃなく、これ、本気。

ってのも、腐人は腐るほど本読んでるので、
それこそ、どんどんどんどん「おもしろい」と思うハードルが
あがってきちゃうのね。

そんでもって、新しい!とされるもんをみても
「ん?この表現、前に××でみたよ」
とか
人気がある!とされるもんをみても
「ん?●●●●の亜流じゃん」
とか
これまでの蓄積があるから、見えちゃうんですよ。

だから年々、おもしろい!と思うものが減っていく。
ハマった!と思うものが見つからなくなってくる。

10代の頃は、毎日、浴びるように本読みまくっても、
その全てが新鮮で面白くってたまらなかったんだが、
今じゃ、そんな気分になかなかさせてもらえないんですよ。
感度が鈍ったとかではなく。

だから『ダイヤのA』にハマった今、
すっげー楽しくって幸せだ。

ただ、エンドレスループになって抜けられない…
ヤバイよ、これ…


で、『ダイヤのA』(以下、ダイヤに略)ですが、
過去のコメントみてもらってもおわかりの通り、
これ、最初の頃は、うーん?だった。

一言でいえば、
「とっちらかってるなぁ」
と思ってたんですよ。

マンガの方向性が定まってないというか。

これは、作家さんにまだ実績がないとき
ちょくちょくあるんだよなー。

連載することになったはいいが、
海のものとも山のものともわからないので、
とりあえず×回まで、
その先は、読者の反応みてから決めましょう、
っちゅー見切り発車をするからだろうとみてるが。

前も書いたと思うけど、スポーツマンガって
もう腐るほど描かれてるから、
おおよその類型ができてんだよね。

あとはいかに新しい見せ方ができるか、
その作家さんの調理法だけが違いになってるっちゅーか。

腐人は、
「すごいアイデア思いつきました!
 脳内では、今までにみたことのないドラマが
 展開されてるんです!」
っちゅー話は、実はあまり好きではない。

なぜなら、この作家が全部決める世界だと、
後出しジャンケンがいくらでもできるから。

腐人は性格が悪いので、
1度でもこれやられっと、冷めるんだよねぇ。

それと、このパターンは、
作家さんが、
「すげぇ俺!」な自分に酔っ払って終わることが多く
「わかるように描け!
 脳内でどんだけ壮大ドラマ展開してても
 伝わんねぇと意味ねぇんだよ!」
とか
「は?あんだけ大きく風呂敷広げて、なんじゃこの畳み方」
とかが多いんだもん。


それよりも、
地に足がついたネタをいかに技巧をこらし、
でも技に溺れることなく描くか、
腐人は、そっちを見る方が好きなんだよね。

スポーツマンガは、
スポーツのルールから逸脱することはできないから
そういう意味で、作家さんの調理技量がみたい腐人としては
格好の鑑賞対象なんだ。


で、初めは「うーん…(~_~;)」と思ってた
ダイヤを見直し始めたのは、
クリスの話あたりだろうか。

あそこで、高校生だけど、
才能がある選手が故障した場合、
どこに照準をあわせてその選手をみるか、
将来をプロと思うなら、高校野球にこだわらない、
っちゅー視点がでてきた。

高校野球マンガといえば、
期間は、高校時代の3年間、
あわせる照準は甲子園出場、
なので、話のドピークは3年夏大甲子園決勝戦、
みたいな感じになってっしょ。

それが高校生の部活でありながら、
もっと長い目でみてるってのが新鮮でねぇ。

ちょいと話がズレるが、
部活の体罰問題って、
結局、指導者が、この視点をもててないから
起こるんじゃないかなぁ。

その子の人生のスパンで見ることができず、
目先の試合でしか見えてないから、
結果が即でない=腹が立つんじゃないの?

まぁ、言葉で論理で指導する力が無いとこもあるかもだが…。

話をダイヤに戻すけど、
このクリスの話で、「へー」と思ったのが、
腐人にとって「つかみ」になったな。

そんで、試合が始まりだすと、
テンポのよさで、ぐいぐい話にひきこまれちゃって。


これ、主人公は沢村となってるけど、
実態は、高校野球を舞台にした、青春群像劇だよね。

腐人は野球マンガといえば
『ドカベン』他、水島作品、
『キャプテン』
『タッチ』他、あだち作品、
『おおきく振りかぶって』
かねぇ。
『MAJOR』はアニメをみてました。

まー、あだち作品は
野球マンガというよりあだちマンガなんで、
この際除外しますが、

『ドカベン』
 →青春群像ではあるが、つきつめれば、
  明訓が、ドカベンがいかに勝つかという話。
  野球そのものについては荒唐無稽もちらほらと

『キャプテン』
 →青春群像ではあるが、野球そのものより、
  タイトル通り、「キャプテンとは」な話。

『おおきく振りかぶって』
 →青春群像がすぎて、一人一人を広く深く描きすぎて
  最近、肝心のゲームそのもののテンポが悪い

『MAJOR』
 →主人公成長録。まわりは主人公のためにいる。
  ただ、これはタイトル通り、
  高校野球のマンガじゃなくて、
  メジャーを目指すマンガだからちょっとちゃうか。

って感じなんだよね、腐人の評価は。

そんで、ダイヤだが、
キャラへの比重と、野球話とのバランスが
いいんだよねぇ。

このバランス感覚は、
『スラムダンク』と近いかもしれない。

魔球や必殺技がでてくるわけでもなく、
突飛な能力があるわけでもなく、
一人重たい過去を背負ってるわけでもなく、
かといって精神論になりすぎてるわけでもなく、
最新スポーツ理論の解説書になり果ててるわけでもない。

そして何より、高校の部活野球の流れみたいのが
ものすごくわかりやすく描いてあるんだよな。

これは他の野球マンガではなかったなぁ。

もしかしたら
途中放棄した『砂の栄冠』には
あるのかもしれんが、あれは…
腐人にはあまりにも夢がなさすぎて、無理でした。
高校部活ってそこまですること?と思っちゃって。
ビジネス書を読んでる気がしてパスった。


腐人が一番ほほーと思ったのは、
実は秋季大会以降だったりする。

そりゃ、物語的に盛り上がったのは、
稲実との夏大決勝なんだけど、
せやないんだよねぇ、高校部活のポイントは。

野球の場合、3年生の引退は夏大会。
なので、チームとしてみたとき、
秋季大会がスタートで、夏大会がゴールになる。

バレーだと、
春休みごろがスタートで、春高バレーがゴール。
サッカーも同じ感じかな。

バスケは、
正月スタートの、ウィンターカップ終了。

その他のスポーツは大体、
秋始まりのIH終了なのかな。

腐人自身は部活と無縁だったんで、
ここに書いたのはあくまでも予測だが、
たぶんそう大きくは間違ってないと思う。

で、この1シーズンが終わるたびに、
プロの比じゃない、メンバー交代があるんだよね。

プロだとさ、入ってくるのも
ある一定水準クリアしてんのが当たり前だが
高校部活だとそうじゃない。

そりゃ中にはとんでもない素質もってる
大アタリもあるだろうが
冷静に見れば、毎年毎年、せっかく育てた人材が
大量流出する大打撃をくらいつづけるようなもんだ。

仕事で考えたら恐ろしすぎるよ、それ…。

でも、それで腐って人材育成やーめたなんて
できないのが高校部活。

3年をスタメンで使うほうが楽だけど、
でも、そろそろ2年に実戦経験つませないと…
とかいろいろ思い悩むんだろなー、監督は。

前に春高バレーんとき、星城の来年はどうなるのか
ってなこと書いたけど、
例えば稲実なんか、
あのメイちゃん世代が卒業したら大変そうだよねー。

そうなったとき、どうやってくのか、
ってことを、このマンガは教えてくれる。

考えてみたら、
『ドカベン』は、
ドカベン世代がそれこそキセキの世代で、
そこにスポットライトあてて話をすすめてるから
こんなの関係ないし。

『おお振り』は1年ばっかだから
こんな要素はでてこないし。

『キャプテン』では、
確かに世代交代は描いてあるが
ありゃ中学だしなぁ。

その変動の影響が如実にでてたのが、御幸ちゃん。

巻数が浅い頃、御幸というキャラをみて
「こんな高校生おるかー!」と思ってた。

でも、この夏大終了後、
新チームの新キャプテンになったら、
あーらあらあら、迷える17歳じゃなぁぃ~♪

っつか、あれは3年がいたから、
彼らが上の立場で責任部分を全部背負っててくれたから、
とれた態度なんだろなぁ。

あのナベくんとのエピソードで
「俺も、ほら、慣れないことしてるワケで…」
っちゅーとことかがすげー好き。
この青さがたまらんわぁ。

ってのをみると、まさに青春群像で、
チームが強くなっていく過程ってのが
すごくわかりやすく描いてあるんだよなぁ。


高校部活ってさ、ゆっちゃぁなんだが、
そんな才能あるやつばっかり集まらないよね。

このマンガは、Wikipediaによれば、
一人の才能ある選手によって弱小チームがうんたらり、
というのが多い中で、
強豪校への野球留学を肯定的にとらえ、
才能がある選手が集まるなかで切磋琢磨してエースを目指す
ってところが、他の野球マンガと差別化されてる点、らしい。
腐人はその視点で読んでないが。

でも、現実は、まさにこのダイヤの世界で。

そんでもって、そうやって集められた
全国の優秀選手と言われた子らだって、
スタメンは9人、ベンチ入りできんのが
スタメン+たったの9~11人。

100人規模の部員数だと
3年間、ひたすら彼我の実力差をみせつけられて、
応援するだけで終わる子だっているだろう。

そして、明確にプロになるんだと、
そこを見据えて動いてる子もいれば
なれたらいいなレベルの子、
なれるわけない、甲子園にいければ充分という子、
甲子園すらも憧れの子、
ただ野球が好きで、野球ができればいいだけの子、
いろんなのが集まっている。

それをどう取りまとめるか、
どう指導していくか。

この辺も現実味があっておもしろい。

特に秋季大会以降、片岡監督と落合コーチの違いが
腐人的にはおもろくて。

片岡監督はこの高校野球をあくまでも「教育」ととらえてて、
落合コーチは、「実績」ととらえてる。

ビジネスでいえば落合コーチのが正解で、
たぶん『砂の栄冠』はこういう思考じゃないのかな。

ただ、選手を一人の人間として考えたとき、
高校の3年間ってのはあくまでも通過点。
まだまだ大人の階段登ってるシンデレラ(?)たちだ。

酸いも甘いも噛み分けた大人じゃない。

そうすると、やっぱり高校の部活である限り、
腐人は片岡監督のような指導をして欲しいなぁと思う。

プロなら落合コーチで正解だけどさ。

高校部活で落合コーチのような指導をしちゃうと、
箱根燃え尽き症候群じゃないけど、
たぶん、甲子園にでた、プロいった、プロやめたの後、
次の人生、どうやって歩けばいいか
その方法を見つけられないんじゃないかなぁ。

で、ふと思い出したのが、
アメリカに4大スポーツってあるんだが、
アメフト、野球は高校からプロになれんのね。

でも、バスケとアイスホッケーは学士学位がいる。
っても、バスケはかなりそのルールが崩れてるらしいが。

そーするとどうなるかというと、
引退後の人生にかなりの差がでてるときく。

有名どころでは、O・J・シンプソン事件。
あそこまでいかないレベルの事件は
かなりあるという。

確か、町山智浩さんのコラムで読んだ。

これをきいたとき、
すべてが教育の問題だとは言わないが、
でも全く影響がないとも思わんなぁと思った。

高校生なんか、
たった16、7年ぐらいしか生きておらず、
狭い世界しか知らないんだから
指導者は、先走って可能性をつぶすことだけは
しないであげて欲しいなぁ。

と、このマンガ、読めば読むほど、
いろいろ考えるとこがあるのよねぇ。

キャラクターもしっかりつくってあるし
(アンパンマンたいそうが耳について離れない)、
海のネタなど、小さな緩急もうまい。

なにより、野球の表現がきれいなのよ。
ホントにこういう形になるよねーというのが
見事に描けてんだよなー。

野球用具も丁寧に正しく描いてるし、
ロングショットのときの外野手なんかも
手抜きになることなく、
正しいポーズが描けてるのがすごい。

まさにフォトジェニックな形が満載なんだけど、
これは画力もだけど、
下調べや資料集めにも手を抜いてない証拠だろなー。


個人的には20巻前後からはじまった
コミックス中面表紙の下絵、
あれがすごく好き。

ペン入れした後のカットを探して、
毎回比較するんだが、正直なとこ、
下絵のが好きだ。
下絵の線のときのが、立体感があるんだよなー。

そういや、ペン何使ってるんだろ。
たまに、筆?みたいな線があるんだが。


あと、ものすごーく勝手な推測ですが、
寺嶋さんのお気に入りは御幸じゃなかろうか。

なんか力の入り方が違う気がする。
モノローグも出番も多いし。

ってか、御幸がまわさないと話まわらんのか。

個人的には小湊兄の性格が、大好きだが。


あー秋大、どーなるのかなぁ。
優勝してほしいなぁ。

早く続きがよみたいよぅ(>0<)!


ちなみに昨日は、ずーっと読み返してたんで
カウントなし。

重複させてもいいけど、
あのシーンどこだっけ?とかってバラバラやってたから
ちゃんと読んでないんだよねー、ってことで。

ハマりもんをお探しの方、
『ダイヤのA』、おススメですよーん♪

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[ 2014/03/22 ] 熱く語るぜ!読書録 | TB(-) | CM(-)
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