或るアホの一日 HOME > 月別アーカイブ [ 2014年07月 ]
06 | 2014/07 | 08
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -




スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『なぜ2人のトップは自死を選んだのか』について

まず、カウント。

(640)一般本 『なぜ2人のトップは自死を選んだのか JR北海道、腐食の系譜』 吉野次郎

腐人の鬼門である労働系がらみだというのは
漠然と知っていたので、
読むかどうしようか悩んだんだが、読んでみた。

幽霊の 正体みたり 枯れ尾花
っちゅーように、
中身わからないからこそ勝手に妄想して勝手に怯えるんであって
内容がはっきりわかれば、すっきりすることもあるからね。


腐人に鉄分要素は皆無なのだが、
知りたがりなので、鉄道の本を読むことはある。

それによって、国鉄から民営化され、分社化されたJR6社のうち
本州の3社は、問題なく経営できているが、
3島単独で採算をとるよう強いられた、
北海道、四国、九州は、どうにも黒字転換ができない、
ということは知っていた。
(この3つの会社をまとめて、「JR3島会社」っちゅーそうです)


ざっくり説明すると、
鉄道ってのは、
維持管理費にかなりのコストがかかるので
定期的な大量輸送の需要がある大都市圏を抱えてないと
そもそも採算がとれない交通手段なんだそうで。

だから、分社化の段階で、
稼ぐネタをもってる本州3社
(※東海は大都市はないが、ドル箱の東海道新幹線を握ってる)は
ともかく、
人口が集中する大都市がない(もしくは少ない)3島会社は
どうあがいても赤字にしかならないのが
みえてたらしいのね。

なので、解体されたときに、
国は、「経営安定化基金」ってのをこの3島会社にわりあて
そこの運用益で、赤字を補填しなはれ、っちゅーたそうなのだ。


ちなみに、この鉄道の高維持費問題を受け、
近年、諸外国で隆盛してきている都市は、
鉄道を敷くのではなく、BRTという
バス・ラピッド・トランジットシステムを採用している。

これは、日本語では、「バス高速輸送システム」といい、
イメージとしては、路面電車の巨大バス版、みたいな感じだろうか。

このシステムをスムーズに運用するため、
海外では、専用道の設置や、
停車駅位置を盛り上げ、
バスの床を、駅を同じ高さのフラットフロアにし、
入口を大きくとって、一度に大量の乗降を可能にした
BRT用のバス開発がかなり進んでおり、
この分野においては、
日本のバス開発はかなり遅れをとっている
という記事を読んだ覚えもある。


ま、そんなふうに、最初っからダメっ子決定でスタートした3島会社だが
どうしてJR北海道だけが、こんな問題児になってしまったのか。

それがこの本に書いてある。

まぁ、一番の癌は、労働問題なんだろうけど、
ここについては触れません。
腐人の鬼門なんで。

でも、一言だけ言うなら、
もったいない命の使い方してんなぁ・・・かな。

死者に鞭打つ気はないが、
腐人だったらこうするのにーってのはある。

これ以上はやめときますが。


ここではないところの話をすると、
まー・・・はっきりいって、
JR北海道ってかわいそうだわ、うん。


まず、路線の話。

北海道の鉄道は、
そもそもできた農作物や石炭などの輸送のために作られた。

なので、どこに路線をつくるかという点においても、
産業を重視して配線されたため、
首都圏の人口密集地における、
通勤通学の人の輸送とは全然違ってて、
ベッドタウンと商業地を結ぶとかではなく、
産地と出荷港を結ぶという線になっている。

つまり貨物主体なのだ。

そうすると、列車の重量が全然違うのね。

人をぎゅうぎゅうに押し込んでも、数トン。
でも、タマネギをぎゅうぎゅうに押し込むと、数十トン。

それだけレールに負荷がかかる。


さらにいえば、北海道はJR6社の中でもっとも電化割合が低い。
JR6社のなかで最も売上げがない四国にも負けている。

そうすると、ディーゼル機関車を主力にせざるを得ないんだが
これがまた重い。


そんでもって、せっかく電化路線にしたところも、
他のJR5社では直流が主体なんだけど、
北海道は、交流電化路線が多く、
これもまた、車体重量が重い。

と、レールを傷める要素がこれでもかと集まっているうえ、
寒冷地ならではの凍土問題がある。

だからまぁ、そもそも保線が大変なエリアではあるんだよね。
土地は広大だし。


もし自分が、こんな条件を抱えた
JR北海道の経営者だとしたらどうするかなぁ。

(1)貨物の輸送の単価をあげる
貨物輸送が多いなら、
そこから値上げを飲んでもらおうってことで
まぁ、妥当じゃない?


(2)全路線の収益を算出し、選択と集中で、
  黒字になるところだけを残して、
  残りを廃線もしくはBRTに変える。


(3)それによって余った土地を販売する
うーん・・・これは、利益でないか?
首都圏だと、この転売だけで
うっほっほなんだがね。

(4)長期スパンで考えて、
  交流車両のデメリットや採算性の悪化が考えられるなら、
  直流車両に徐々にでも切り替えていく

まぁこれはかなり中長期の設備投資だけど、
長い目でみる必要もあるからね。

そういう意味では、北海道は過疎地が多いだろうから
人口分布をみて、その増減予測も組み込みたいな。


ってあたりが、まぁオーソドックスにでてくる案だろう。

が。
JR北海道はこれができないのだ。
そこもまた、JR北海道がかわいそうなところでね。


まず(1)の単価だが、これ、国鉄解体のときに、
JR貨物がどうやっても経営が厳しいのがわかってたので、
国から、決められた数字を押し付けられてるんですよ。

今や、物流こそが商売の鍵を握る時代になってるのに、
自分で自由に価格を決められないって、
それで民営って言うの??


そんでもって次の赤字路線。
これもまた、国が解体のときに勝手に決めた条件に縛られている。

だから、本音では廃線にしたい路線があっても、
その条件のために廃線にできないんですと。

国のいい分としては、
「その代わりに『経営安定化基金』あげたじゃん」
らしい。

といってもだ。
解体当時はバブル景気だったので、運用益もかなりでたが
この低金利時代、運用益は激減し、
赤字の補填には程遠い数字になっている。

その結果、どうなるか。
経費を減らす、駅ビル開発など、鉄道じゃない事業に人をまわして稼ぐ、
そういうことしかなくなってきちゃってんのね。

そんで、修繕費、保線費が削られ、
人員が減らされ、補修技能の伝承が途切れていく。

まぁ、事故が多発して当然の土壌ができてるわけだ。

と、ここまで書いてて思ったが、
これ、国が課してきてるシバリを外してあげるだけで、
ちっと正常化しませんかね?

ここは政治の話になってくるが、
確かにJR北海道の内情・体質はろくでもないけど、
政府がその一因を作ってるのは否定できないんじゃない?

まぁ、JR北海道の腐食は、
よくぞここまで寝腐れしたもんだと思うほど
いろいろな要因が絡まっているんだけども・・・。

到底、ここには書き切れないので、
ご興味あるかたは、本書をどうぞ。

難しい話のようにみえますが、
結構サラサラ読めます。



すごく率直なところを言わせてもらえばね、
これをなんとかしたいと本気で思うなら、
一度、全部リセットしたらどうかね?と思う。

ぜぇんぶなくしちゃうの。
そしたら、国鉄解体んときに一緒におしつけられた
負の遺産いろいろも、
自己破産の借金チャラと同じく、ゴミれるでしょ?

××な××××も、
むちゃな価格の押し付けも、
政治的配慮で交わされた約束も、
ぜぇんぶ、ポイ。

断捨離ですよ、ビジネスも。


でも、そんなのしたら困る利用者がいるじゃないかって?

いやいや、それがみたいんですがな!

その困る利用者の数と。
そこを復活させた場合にかかるコストを出せば。

おのずとビジネスとして成立するのはなんなのか、
わかってくるじゃん。

需要があるから供給をつくる、
これが正しいあり様でしょ?

需要がないのに供給作ってどうする!!


そんでもって、そんだけ規模を縮小できれば
権利の主張より、まずは義務を果たそうとしてくれる人材だけを
選りすぐることができるだろうし。

昨日の話もそうだけど、なんか昨今、
目的と手段を取り違えてる人が多いような気がして
ならんのよねー。


なんつーか、どうせ命を賭けるなら、
これらを敢行し、バッサリ見捨てられた人の恨みを買って
後ろから刺されて死ぬほうが、
よほどその命が活かされる気がするのだが、
賢い人はいろんなものに縛られてしまうのかなぁ・・・。


ま、なんにせよ、腐人はこの本を読んで思った。

北海道に行ったときは
できるだけ電車に乗らない様にしよう。

       ↑
     赤字解消のために乗ったれや!



最後、口直しに。

姫は幼稚園が夏休みに突入し、
暇をもてあましている。

よって、腐人家を臨時幼稚園と認定し、
ほぼ毎日、入りびたり状態だ。

そんな、先日のこと、
師匠から腐人家に電話があった。

とててててっと走っていって電話にでた姫。

師匠:「もしもし?」
姫:「もしもし」

※師匠は腐人家には大人しかいないことを知っている。

師匠:「(なぜ子供の声?(~_~;)?)
    腐人さんのお宅ですか?」

姫:「そーです。でも、腐人じゃないです」

そら、わかっとるがなー!

というツッコミを、師匠がいれられたかわかりませんが、
師匠だったから、大笑いで済ませてくださったものの、
そうじゃない電話だったらと思うと・・・チビは怖ろしい・・・。

その節は、すみませんでした、師匠・・・。
今度は、王子の声をきいてやってください。
       ↑
      謝ってへんがな!

スポンサーサイト
[ 2014/07/25 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。