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『朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』について

やっとこ読了ー。

時間がかかるような難読文だったとか、
内容が難しすぎてとか、
分量が大量でとかで、時間がかかっていたわけではない。

ただ単に、腐人が読みたい物を先に読んでただけ。

いい加減、読みきらんとな・・・と
重い腰をあげたら、すぐ読了した。

ってか、この本、文章としてはすごく読みやすいんですよ。
内容も整理されてて、わかりやすいし。
その辺は、さすが、というところ。

おっと、中身コメントに入る前にカウントしとかんと
何の話やらわからんよね。

(178)一般本 『朝日新聞元ソウル特派員が見た「慰安婦虚報」の真実』 前川惠司

タイトルにあるように元朝日新聞の記者さんなので
要旨のまとめかた、因果関係の明確さ、文章のわかりやすさなど
非常に巧い。

たださ、1個言っていい?

まぁ、タイトルの音としてはさ、
「・・・の真実」ってつけたくなるのわかるんだが、
真実じゃないよね?

この件に関わった人たちのそれぞれの立場からの事実(と思しきもの)
だよね?

ってか、そもそもこの世に真実なんて存在しない。
あるのは、各自の立場、視点からの事実だけ。

それすらも、感情、欲、時間の経過などで
本当に、一言一句正しいかと言われたら微妙なもの。

それこそ、一人一人がウェアラブルカメラで
行動のすべてを録画して、
ついでに脳波や心拍など体の数値測定をし、
恐らくその瞬間、どういう感情を覚えたか、
ってのを逐一記録してあれば、
「その人にとっての事実」を証明できるかもしれないが。

犯罪の目撃者だって、その証言が実は
いかに不確かなものかって研究は、
腐人が知ってるだけでもいくつかある。

さらに言えば、
例えば、ある人AがXさんから往復ビンタをくらった。
その人が、知人Bに話をした。

「実は先日、Xさんに数発殴られたんだよ」

ウソではない。
しかし、これを聞いた知人Bさんは、どう思うだろうか?

もしかしたら、友人Cさんに、
「Xさんが、Aを殴ったらしい。それも5~6発」
と言ってるかもしれない。

そして友人Cさんは妻Dに
「AさんがXにボコ殴りにされたらしい」。

こーゆーことって、よくあるよね。
この「慰安婦虚報」にも、この側面があった。

当時、女子挺身隊という、勤労奉仕団体があり、
そこに国籍不問で20万人ほど人がいたそうな。
で、そのうち、朝鮮人女性が5~7万人ほどいた。

ちなみにこれは勤労奉仕であって、
慰安婦と言われるものとは別なんだが、
ごっちゃにされ、どんどんどこどこ数字が膨れ上がり、
最終的には
「慰安婦が20万人」
とかになってるらしい。

本書でも皮肉をこめて書かれていたが
日本軍の総数が、のべで500万人だそうで、
もしその4%も相当する20万人も慰安婦がいて
それを戦地に送り込め、
その衣食住の物資をまかなえてたんだとしたら
日本は勝ってたに違いない、ってご意見は
腐人もごもっともだと思うわ。

ってか、水木しげるさんの戦地でのお話とか読むと
当時の日本軍に、
20万もの慰安婦を食わせる余裕があったなんて思えない。


話を「事実」とは何かに戻すけど、
IT革命が起こるまでは、
そんな、なんでもかんでもどこでも誰でも
記録しまくる状況ではなかったんだよねぇ。

映像なんて、テレビカメラが入らないと残らないものだったし、
個人が何かを訴えたければマスメディアに手紙をかいて・・・
という手段しかないようなもんだった。

だからこそ、大手メディアが報じたものは、
間違いがないものと信じられてたし、
報道の言葉が今以上に重かった気がする。

もし、あの頃、今のようなネット環境があったならば。

村に兵隊がやってきて
女性が強制連行なんかされたら、
どこかからそれをやってる姿を撮られ
即、ネットにUPされるだろう。

そこまでできなくても、アフリカの少女たちのように
速攻で世界中に情報がまわる。

ただ、当時は、そういうものがなく、
人の記憶と発言に拠らざるをえなかった。
とてもあいまいで、不確かな。


で、この「慰安婦虚報」だが、腐人は本書を読むまで
ここまでいろんなことが絡んでるもんだと思わなかった。

まず、その当時の背景として、
冷戦が終わってベルリンの壁が壊れ
反戦平和をお題目に掲げてた日本の市民運動が、
新しい運動のネタを探していた。

韓国でも、
独裁政権からの民主化運動+反日運動+女性運動の流れ(A)と
日本に個人補償を求めたい遺族会の流れ(B)があった。

この韓国(A)、(B)と、
ネタを探してる日本の市民運動団体が結びついて、
朝日新聞に流れ込んでいった。

朝日では、植村隆さんと松井やよりさんが
この流れに結びついて、記事を書いた。

松井やよりさんはもうお亡くなりになられているので
その真意をきくことはかなわないが、
植村隆さんはご存命なので、
あーいえばこーいう的反論や感情論ではない、
記事の原拠、裏づけ資料、その当時、どういう意図をもってたか
といったところを、
ご本人の言葉として後世に残していただきたいなぁと腐人は思うのだが
今は、どーも感情論争に突入しちゃってるみたいで、
冷静なご意見はとてもきけそうにない。
残念。

ちなみに、本書の著者である前川さんは、
この植村さんの女子挺身隊と慰安婦をごっちゃにした記事がでた当時、
間違ってるよ、と思ったそうだ。

すぐに訂正がでたんだと思ったそうだが、
そうはならず、これをきっかけに話は
どんどんよじれて膨らんでいった。

特にそれを加速化したのは、
何を思ってその行動をとったんだか
どうも姻戚関係が絡んでるみたいなんだが、
死人に口なしで、
もうその理由は永遠にわからない「吉田証言」。

そして、転がり始めた岩はどんどん勢いを増し、
関係する人々のそれぞれの思惑、
政治的意図、感情的暴走などが加わって、
当事者を置き去りにして、現在に至る。


そういえば、前川さんは生前の吉田さん、
それもこの証言が出る前にお会いになったそうで
その印象やそのときのやりとりが本書にある。

大きな企業では仕方ないことなのかもしれないし、
報道の多様性、多角的視点をもつべきという点から
しゃーないことなのかもしれないが、
どうして、このとき直感的に感じたものが
朝日新聞社内で共有されなかったのか。

まぁ、今なら、ネットワークで簡単にできる「情報共有」が
当時は難しかった、とか
ネタ元は記者個人の財産であり、
自分の信念に基づいて記事をかくから
他人の意見はきかないのだ、とか
よくわかんないけど、「何か」があったのかもしれん。

が・・・同じ社内でこう思ってる人がいるのに
なんで少しでも疑いの目を持てなかったのかなぁ・・・
と思ってしまう。

メリットばかりを並べ立てる営業なんて、
絶対に信じちゃいけないものなのに。


いかん、話が迷走してきた。

ま、要するにだ、まとめるとこんな感じか?

慰安婦と呼ばれた人は確かにいた。
ただし、言われてるほどの人数ではなく
かつ、その経緯は、親兄弟によって
女衒に売られた方がほとんどと思われる。

日本、韓国それぞれの
「慰安婦本人が発起したものではない」運動団体が
自分たちの目的実現のため、話を大きくした。

政治家が問題の本質を、文化の違いを
よく理解しないで、自分のモノサシで行動し
問題がさらに大きく広がった(国際的に)。

そして、それに便乗した人たちが各所で
自分たちのネタとして、これをつかい
結果的に、本当の被害者は置き去りにされ、
でも、ことあるごとにネタとして表舞台に引きずりだされ
都合よく使われ、そのたびに傷を深めている。

もう、そっとしといてあげたら?
と思うのは、腐人だけだろうか・・・。


ってかさー、腐人的にはこれ読んでて、
2つのことに腹が立った。

1つは、この慰安婦問題、別に日本だけの話じゃない。
それこそ、過去に遡れば、
新大陸で、アフリカで、アジアで、
欧米人は何をやってきた?
DNAを調べれば一発でわかる話。

あなたたちが信じる神さんがゆってっしょ?

「あなたたちの中で罪を犯したことのない者が、
 まず、この女に石を投げなさい。」

これ教わってないのかね?


そしてもう1つが、運動団体。

正直なところをいえば、
大嫌いです、市民運動団体。

でも、普段は関わらないとこにいる人たちなので
勝手にすれば?と思っているが、
本書を読んでて、当事者たちが発言する機会を与えられた
「挺身隊問題アジア連帯会議」
なるもんのところで、心底イヤになった。

この会議は、
日、韓、台湾、フィリピン、香港、タイから
数百人が参加したもので、
この慰安婦問題を女性問題として市民運動してた
団体の幹部が参加していた。

その中で、台湾の女性が
「日本の兵隊さんにかわいがってもらった」
だから個人補償は求めない、というと
ヤジを飛ばし。

インド在住のタイ女性が
「日本だけじゃない、
 インドにきた英国兵はもっとひどいことをした」
というと、
「黙れ!余計なことを言うな!」と
日本語の怒鳴り声が会場に響いた、とある。

要するに、この団体の人たちにとって当事者とは
自分たちの主張をするための手段にしかすぎないのだ。

ふざけんな!と思うのは、腐人だけですかね。


正直言って、あまりにいろんな思惑が入り混じりすぎて
これを読んで、わかったような、
余計わからなくなったような、
なんとも言いがたい気持ちだ。

でも、それが、もしかしたらそれこそが「真実」なのか。
ぐちゃぐちゃして、もう何がなんだか
本当のことは藪の中になっちゃっている、
それが「慰安婦問題の真実」なのか。

だとすると、腐人は頭でタイトルにいちゃもんつけたけど、
これでいいのかもしれない。

前川さんは、本書の中で、
日本がこれからとるべき態度について
提案をしてくださっている。

腐人はそれ、至極真っ当なご意見な気がするので、
この問題に関係する政府、メディアの方々に
それを採るかどうかはともかく
提案の1つとして、ぜひ目を通していただきたいなぁと思う。
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[ 2015/03/19 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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