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『自殺の9割は他殺である』について

の前に。

腐人は未読本や読みかけ本を、
部屋のあちこちに積み上げている。

ベッドから手が届くあたりが、最近できたビルで、
そこから遠くなればなるほど、築年数が経過し、
「読みかけたけど進みが悪い本」ビル
とか
「読まなきゃなんだが、今、脳みそがそっち向きじゃない」ビル
とかだったりする。

で、一昨日、本棚整理のために、本棚に封印していた
『SEX PISTOLS』をとりだし、読破し、
最近できたビルの上に置いた。


こーれーがーさー・・・
もう凶悪フェロモン垂れ流しで。

ふと気づくと、読みかけ本をそっちのけで、
「あーすずめくん、かわええ・・・」
「涙ポロポロしろちゃん、たまらーん!!」
「この水から腐るって、犬飼パパとのりりんのこれが伏線か?」
「どーでもいいが、この成人式の基準ってなんだろ・・・」
と、
『SEX PISTOLS』読み返し地獄にはまっとるのだ。

まるでアンデルセンの赤い靴・・・。
だれかー!この読み返しをとめてー!!!

新刊が出たら、そっちにいくので、とりあえずは止まるが、
そうなったらそうなったで、あれはどーやったかいのぅ・・・と、
また前に戻るとなって、永遠のループになるんだよな・・・。

やっぱこの本は、はやめに本棚に封印して閉じ込めよう。
じゃないと、マトモな生活が送られないわ!!!



では、本日の本題にいきましょうか。

まず、カウント。

(469)一般本 『自殺の9割は他殺である』 上野正彦

ちょっとギョッとするタイトルだが、
まーこの本を書こうと思われたきっかけが、
例の大津の報道をみて、子供のいじめ自殺をなんとかしたい、
という思いからだったそうなんで、無理もない。

とはいえ、腐人自身は、何度もゆってますが、
主義として、自殺を否定したくないのね。

なので、
「自殺の何割かは他殺である」ことはそのとおりと思うが、
9割ってのは多すぎじゃないかなぁ。


というのもさ、
ニンゲンを、
人間という動物より高度なモノとしたい人たちは
この事実から目をそむけるんだけど、
しょせんニンゲンは、動物だ。

犬、猫、ライオン、シマウマと同じ動物だ。

そうなると、自然界の理である、
「弱肉強食」
「適者生存」
というルールからは絶対に逃れられない。

というか、これがなににも勝る絶対ルールなのだ。


だから、その上に「弱者を守ろう」「弱者を救おう」
なんちゅー「社会」ってな思想をのっけたら、
ゆがみが生じて当たり前。

だって、それ、ニンゲンの根源をなす理から
ずれてるんだもん。

・・・という認識に、腐人は立っている。

なのでね、ニンゲンが生きるってのは、
すなわち、他の動物と同様、
死ぬまで生存競争にさらされて戦いつづけねばならないことだと
腐人は思っている。

実際、そーやって生きてるしね。


よって、その戦いに敗れたり、疲れたり、
戦うことそのものを忌避したいと思って、
「自殺」という手段を選ぶのは、
十分アリな選択肢だと、腐人は思っているのだ。

なので、腐人は、それを他殺とはいいたくない。

だって、それ選んだの自分でしょ?


腐人は逃げることも、楽を選ぶことも、
全く恥ずかしいことだと思ってない。

なので、もう楽になりたいと、自殺を選ぶことも、
アリだと思う。

自分がその人の苦しみを全部代わってあげられないならば、
そこで自殺するなってのは、
腐人は傲慢な言だと思うのだ。


本書ではいろんな自殺のパターンが紹介されていたが、
例えば、同居老人。

家族から邪魔者扱いされて、居場所がないと感じ、
「長らくお世話になりました」
と書き残して死んでいく。

これだってさ、
息子や娘や孫とむきあったか?
その輪の中にずうずうしく入り込んで、
相手があきらめるまで居座ったか?
家族があかんねやったら、
自分からその縁をぶったぎって、他の人たちと交わろうとしたか?
同居やめて、どっか施設に入ろうとしたか?

腐人は自殺した人を非難するつもりも、その気も全くない。

ただ、その人にとっては、
そういう戦いや新しい交友関係を広げることより
死ぬほうがいいやと思っただけだろう、
そう思うだけなのだ。

まー年老いた人に戦えってのは
なかなか難しいことかもしれないが、
でもさ、その前に聞きたいの。

おひとりさまの老後の準備をちゃんとしてた?
いずれ、そうなることはわかってたでしょ?

結局、人は一人なのだと思い切れてないことが、
すべての元凶ではなかろうか。


まーこの辺は、人の生の価値や、死に対する考え、
もっといえば、人間とはなんぞや?ってのまでが絡まる話だから、
人によって見解が違って当たり前。

上野さんは死者の人権を守ることに
ずっと尽くしてこられたので、
「もっとまわりが!」と思われるんだろうな。


あとねー、本書のきっかけがきっかけだったからか、
「子供は決して自殺しない」
ってのも、かなり強くおっしゃられてた。

これもまた、腐人的には、うーん(~_~)?

前に『紅葉街駅前自殺センター』でも書いたけど、
子供っていくつのことおっしゃってます?

そら、確かに姫とか王子みたいな幼児は、
自殺なんて考えないと思う。

本書では、小6の無理心中をとりあげてたが、
これは明らかに他殺でしょ。

そうじゃない自殺だって、
腐人は小学校高学年ぐらいからは、
それ、ありうると思うけどな。

ってのも、腐人自身、小学校4年のときに、
「なんで生きなきゃならんのか」
と素朴に疑問に思い、それをそのまま作文に書いて、
先生がパニくった。

そこで腐人は、そういうことを外に出すと、
面倒くさいことになるんだなと学んだのだが、
腹の中では、それ以来、ずーっとこの疑問を抱えてる。

なので、自殺という選択肢が9歳、10歳ぐらいから
脳裏に現れても、全くおかしいとは思わない。

新聞でだって、毎日そういうニュース流れてるしね。


ただ、いじめ自殺については、ちょっと話が別で、
これは何度も書いてるが、
子供は世界が狭くて、知識がないから、それを選んでしまうことがあるので、
親だとか、学校だとか、教育委員会なんてもんじゃない、
子供が駆け込み寺にできる場所を作ってあげたらいいと思う。

そんでもって、そこで、
生きる悪知恵を、戦い方を教えてあげたらいいと思う。

そして、ガキだからってそのコの将来がどーたこーたなんていわず、
徹底的にいじめっこを叩けばいい。

問題はそっちにあるんだから。


そーゆー不穏な腐人の意見とは違い、
上野さんはいじめ自殺防止のために6つの提案をされている。

(1)自殺原因の徹底した研究
(2)いじめと犯罪を区別する
(3)いじめ自殺は他殺に等しいと考える
(4)「いじめのない学校」ではなく「いじめに正面から取り組む学校」を評価する
(5)いじめは卑劣な行為であるということを啓蒙する
(6)いじめの日常化を防止する

人の性は善なり、
教育をもって人は更正することができる、
という視点かな。

腐人は短気なので、こういう地道なやり方はできませんが。


ところで、よく「年間3万人の自殺者」と言われますが、
こういうのは、人数じゃなくって比率で考えないと
本当の像は見えないと思う。

まさに数字のマジック。

ググると、率での世界比較がでてきますが、
さらにいえば、宗教的にタブーとされてるエリアや、
男女差別、階級差別が激しいエリアなどの統計は、
そのまま鵜呑みにできないんじゃねぇのかねぇ?

上野さんもお書きになられてたが、
「自殺とわかると外聞が悪い」
といって、偽装される家族が、この日本でもいる。

ならば、世界でみれば、どれだけの自殺者がその「外聞」によって、
自分の死を賭けての意見表明を無視されてるか、
わかったもんじゃなかろうて。

実際、アメリカの学者の死体検案が間違えてた例も
あげておられたことだしさ。


腐人は数字にこだわる意味がわからん。
こだわるべきは、その中身、「なぜ?」じゃねぇの?


この本を読んでると、確かにいじめ自殺をとめたい、
というお気持ちが伝わってくる。

と、同時に、恐らく、
これが一番言いたかったんじゃないかなーと思ったのが、
「現在の法律は、
 亡くなった方の人権をあまりにも軽んじている」


腐人は、刑罰のほうからそれを感じていたが、
上野さんなどは、まさに「死人に口なし」とされたケースを
いやになるほど見てこられたんだろうと思う。

だからこそ、監察医不足により、法医学の知識がない人が検死をし、
見逃されている事件(※)や、
監察医務院がない地方での状況に歯がゆい思いをされてるのだろう。

※最終的に犯人が仲間割れして発覚した


なので、監察医務院がない地方をカバーするための提案として、
検視を専門とした警察官の育成をあげられているのだが、
確かにこれ、必要なんじゃないかなぁと腐人も思う。


自殺じゃないんだけど、
腐人の家系は突然死が多くてね。
そうなると、変死とされるんですわ。

でも、これが地方だと、ホント、通り一遍でね。
心臓麻痺とかで片付けられちゃうわけですよ。

まー状況からして事件性もないし
自殺でもないから、いっかーってなとこかもしれないが、
やっぱなんか釈然としないものが残るのは事実。

「死んだ」ということにかわりはないのかもしれんが、
あまりにも生きてる者の都合がいいようにされてるなと
感じることは否めない。

こういうのをみると、
人の命の重さに違いがあるなーと思ってしまう。



さて、以下は、法医学者ならではのお話で、
腐人の興味をひいたところを
自分用アーカイブとして書いてます。

あまり気持ちのいい記述ではないので、
そーゆーの苦手な人はおやめください。

ゆったかんねー!


●自殺死体の流れ

1)警察に変死届
2)監察医+検視立会官(警部補)+部下+鑑識1名で現場に
※検視の立会官は、検察官と検事がすることになってるが、
 ほとんどの場合、代行(警部補以上)。
3)現場で検死
裸にして、死斑、死体硬直、頭から足までの全身の外見チェック。
死体所見と状況が一致すれば、死体検案調書と死体検案書(死亡診断書に相当)

※医者がするのが検死。
警察・検察などがやるのが検視

所見が一致しなければ、行政解剖。
死体を監察医務院に輸送し、
検死担当とは別の監察医が解剖。
だいたい1時間ぐらい。

ただし、午後4時以降にきたものは翌日に。


●本当に死にたい人は手段を選ばない。
ノコギリ、釘


●風呂溺(風呂場での溺死)
関西は「事故」、関東は「病死」
病死だと損保はもらえない


●うっ血、溢血点
これらがあると、窒息死の典型的症状

●舌骨が折れてる
扼殺か絞殺


●死亡推定時刻の出し方・・・ポイント4つ

1)「体温の低下」
外気温20度のとき、死後5時間ぐらいまでは1時間に1度、
それ以降は1時間に0.5度さがる

ただし、外気温の違いで変動、
室内か屋外か、日当たりはどうか、太ってるかどうか、
といった条件で、低下速度も変化

2)「死後硬直」
死後1~2時間後からはじまる。
5時間後、関節が固くなってきて硬直が強くなる
20時間経過するころには最強度。

ただし、外気温に左右、
高いと早いし、腐敗が生じ始めると緩解。

順番は、死亡直前に筋肉が疲労している部分から
電撃性死体硬直


3)「死斑」
血液が重力の方向に沈下し、皮膚を通して赤褐色にみえる
死後20~30分ぐらいから発生し、
6~10時間で全面に、20時間ぐらいで最高。
死因の推定

4)「腐敗の進行」
1)青鬼→腐敗ガスが発生して体が膨隆し、皮膚が淡青藍色
2)赤鬼→腐敗ガスによって体が膨らんだ風船(巨人様観)全体に赤褐色となる
3)黒鬼→さらに腐敗がすすむと、全身はどす黒くなる
4)白鬼→白骨化


●水死体
プランクトンの照合で現場がわかる

●死体の骨折
擦過傷あり→交通事故
骨折のみ→飛び降り自殺

●めった刺し
弱者の犯行。保身の心理から。
憎しみなどの残忍さは、部位の損傷で。
確実に一発でしとめるのは、強者の犯行。

●首吊り・・・ポイント3つ
非定型的縊死だと、うっ血、溢血点
定型縊死だとない

ロープがきれいにかかってるのに、
うっ血や溢血点があると、自殺偽装かも

索溝が、自殺だとあごから後頭部上方、
誰かに絞殺されてると、索溝が水平

防御創の有無

●飛び降り
1)生活反応の有無
2)着地の状態 自殺は足から

辺縁性出血→飛び降り外傷の特徴

●飛び込み
生活反応でみるが、即死の場合は難。
そのときは、肺の脂肪栓塞。
→生きた状態でひかれたときにのみでる現象
肺の毛細血管に脂肪が運ばれる

見ただけでは判断が難しいので
解剖を行ったほうがいいケース。

●焼死
特に念入りに調べるケース。

気管切開で、煤や粘膜やけど
血液検査

昔、誤認があって以来、必ず解剖の案件

●水死体
事故・自殺
→死体は水中に
腐敗がすすんでから浮き上がって漂着

殺害後の放棄
→死体は浮いた状態で漂流

腐乱死体で浮遊していたときは解剖。

水流あり
→溺れて死んだ場合はほぼ全裸。
服をきてたら怪しい。

水流なし
→全裸だと怪しい。

傷口に生活反応がある場合、殺人かも



あまり、読んでいて楽しいテーマではないし、
どぎついタイトルに引いてしまうとこがあるかもしれないが、
今の社会がかかえる問題を考える上で、
とても参考になる本だと思います。

腐人の主義では全面賛成はできかねますが(^_^;)
自分とは違う意見を読むことも、
読書で得られるとても大事なことだからね。
[ 2013/05/14 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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