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『光の雨』から、公権力執行機関を考える

(473)BL/ルチル 『光の雨 ―贖罪―』 かわい有美子
やりまひょかー。

検察かぁ…。

幸いにして、検察とだけはまだ直接関わったことがない。

ま、ほとんどの日本人がそうじゃないかなぁ。
刑事事件に関係しなきゃ、
検察と関わることってないからねぇ。

どーでもええが、
腐人は「司法機関=警察・検察・裁判所」と思っていた。
小学生以下である。

正しくは、日本における司法機関は裁判所のみで、
この3つをまとめていいたい場合は、
「公権力執行機関」っちゅーのがええのかな?

まぁ、そういうくくりにした場合、
あと税務署と軍も加わるようですが。

とりあえずここでは警察・検察・裁判所のことと
思ってください。

で、本書は、その検察が舞台なわけですが、
ながーくながーくお話が途中で止まっていた理由が、
今回のあとがきであかされていて、
検察が一枚岩でなければならないということと、
立件できないと判断すれば、潔く見送るということが
かわいさんの腑に堕ちなかったらしい。

一枚岩かー。

ちょうど先日、警察の捜査本部についての本を読んだとこなんで、
それとあわせて思うことは、
一枚岩であることは、短期では是であり、長期では非ではないのかなぁ。

あ、ゆっときます。

腐人、腐るほど本読んでますが、
検察関係の本はこれまで読んだ覚えがない。
なので、ホント知識真っ白です。

なんで手を出さないかについては
いちおう理由あるんで、それは後で。

話を一枚岩に戻しますが、
もし一枚岩になれば、
検察官個人の力を1とすると、
その力は人数×1じゃなく、×2にも×3にもなるんだろう。

それは腐人もよくわかる。

ただ、それって、短期じゃないと、
何かしら崩れて変容してくると思うの。

歴史をみたら一目瞭然でしょ?


仮に、それを崩さずに、
その検察官が定年退職するまでの40年以上の間、
もっといえば検察が存在する限り、ずっと続く時間、
同一の形で維持していこうとするならば、
それは独裁や洗脳といった、
すごく強い力で押さえつけてく必要がある。

ヒトラー然り、スターリン然り、毛沢東然り。

そして、そういうことをしたら、
結果として、いつか破綻する。

なんでそうなるんだったら、
それは運用してるのが、ロボットではなく人間であり、
運用されてる世界が、動いてるから。

ものすごく卑近な例でいえば、
パパママに守られた子供だったときの考えと、
社会にでたときの考えと、
結婚して守るべきものができたときの考えと、
さらに子供もできて大黒柱として頑張らねばならないときの考えと、
介護をしなきゃならなくなったときの考えと、
全部違うでしょ?

その時、その時で、
大事と思うもの、価値があるものの順位が違うでしょ?

でも、その個の意志よりも、団体の意志を優先させるってのを
40年以上やりつづけるって、できるのか?

それに、昔はゆっくりとした年月をかけて時代は変化してったが、
今は、ものすごい勢いで変化し、
価値のあるものないものの浮き沈みがとても激しい。

先日、「母さん助けて詐欺」っちゅーネーミングのニュースがあったが、
恐らくもう実際の詐欺現場では、
「母さん助けて」を使わないようになってるだろう。

そう、法ができるより、方針ができるより、
時代の流れの方が圧倒的にはやいのだ。

そんな中で、一枚岩といわれても、
自分ですら今日信じてることを明日信じられるかわからんのに
無理じゃね?と腐人は思う。


いやいや、そうじゃなくって、
「巨悪を倒す」とかの大きなスローガンで、
一致団結することなんです、
というご意見もあるやもしれぬ。

しかしだ。
はっきりいうが、こーゆー大きく、あいまいな理念だと、
どうとでも解釈できるから、
人それぞれに都合のいい解釈をするだろう。

また、あまりに遠すぎて、
それでモチベーションを高く維持しつづけろ
と言われても、40年続けるのは難しいだろう。

ただでさえ、日々、「やってらんねぇよ!」っちゅー壁や石ころに
邪魔されたりしてんのに。


大きなスローガンってのは、自分が道に迷いそうになったとき、
立ち返るために必要だと思うけど、
自分の道が、他の人たちと違ってきてることにすら気付いてないときには、
全く役にたたんのではないのかなぁ…。

だって、その場合、何かしら違和感を感じることがあったとしても、
悪いのは、自分じゃなくて自分と違う道を歩いてる他の連中だ
っちゅー思考になってると思うんだ。


でもってだ。

もし、ね、公権力をもった人たちが、
1つの事件というレベルを超えて、
一枚岩になることがあるとしたら、
腐人は怖いと思う。

こーいっちゃーなんだけどさ、
人の世って、白か黒かだけじゃないじゃない。
ほとんどがグレーでしょ?

法律だって、実のところすごーく曖昧で、
解釈次第、裁判官の判断次第で結論が出る。

そのあいまいさ、いい加減さにむかつくこともあるけど、
グレーが多い世の中だからこそ、運用に幅が必要で、
もしそれがなければ、それこそ暴排法のように、
ヤクザであるかぎり、郵便物を送ることすらできないように追いやられていく。


だから、腐人は1つの事件に対して一枚岩になることはいいが、
そうでないところでは、確かにはた迷惑なヤツもいるけど、
多様性を重んじるようにしないと
人類はダメになると思うのだ。

ニンゲンという動物がここまで生き残ってきたのは、
多様性があるからこそ。

もし、その多様性を否定するならば、
ニンゲンは、腐人がよくゆーよーに、去勢され、
種を保存するために必要な数だけ生産され、
完全管理の下、家畜化されるのが、一番いいってことにならん?

これはちょっと極論か(^_^;)


ま、それはともかく。

検察とちょっと話がずれるんだけどさ、
タイトルが思い出せないのだが、
以前、裁判官列伝みたいな本を読んだことがある。

裁判官というのは、国や警察や政治家、暴力団などを
裁くこともあるわけなので、
その権利は固く強く守られていて、
たとえ彼らに不利な判決を下しても、
不利益をこうむらないようになっている、
…ということになっている。

が、実際はどうだったら、
なんだかんだっても運用してるのは人間なので、
たとえば国家賠償訴訟なんかで、
国に不利な判決を出した裁判官は、
不遇とはいわないが、やっぱそれなりの処遇になるらしい。

その本では何人もの裁判官が紹介されてたんだが、
腐人の記憶に強く残ってる話がある。

なんの事件だったか忘れたが、
対国の訴訟を受け持ったある裁判官さんが、
国の責任を認める判決を出した。

そしてそれから数日後、自殺された。


何をどう思われて、死を選んだのかはわからない。

ただ、やはり、人が人である限り、
理想は理想に過ぎないのかなと、腐人は思ったのだ。



それから見送る話。

腐人はこれはあってしかるべきだと思う。

特捜ではなく、地検などの場合は特に、
冤罪防止のために、人はミスを犯すものと考えて、
警察と検察は違うのだから、
全くゼロベースで被疑者に当たって欲しいのだ。

でもまー、結局、検察官も公務員であり、
成績だの評価だのがまとわりつく世界だから、
いろいろ考えるとこもあるんだろが、
なんつーか、そーゆーときにさ、
自分はドコ見て仕事をしてるのかってのをね、
大きなスローガンを思い出して考えて欲しいなぁと、
思うわけですよ。


で、話を本書に戻しますが。

このラストっつーかラスト近くなってったとき、
腐人が思ったのは、
「え?これ、この流れで、あとこのページ数で足りるの?」
であった。

しかし、よくよく考えてみれば、これは別に検察小説ではない。
BLなのだ。

肝要なのは、ラブであって、事件解決ではない。

そんでもって考えてみれば、事件にしても仕事にしても、
1つ解決したら、そんで終わりではない。
延々と続くのだ。
自分が辞めた後も。


気になるのは、山の彼方ならぬ海の彼方の人。

海のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ

となっとりゃええですけどねぇ…。


腐人もどっちかっちゅーと深海魚寄りで、
はっきりいって光が苦手。

※ここでゆー「光」は、
本書の中で使われてるような意味での「光」ね。
意味がわからん方は、本書お読みください。
その場合は、『光の雨―原罪―』と『光の雨―贖罪―』の順でどうぞ。


というか、腐人の中では、光は本当に善なのか?
という疑問がある。

腐人は無宗教なため、善悪二元論者ではないですが、
光をかざして人を殺さなかった例って、
歴史上あるのか?という疑問がある。

そうなると、光は本当に光であり、善であり、正しいのか?
人を殺しても?
とか思っちゃうのねー。

あ、また多様性に話がループしそうだが、
そーゆーわけで、腐人は
「我は正義」「我は善」という人と独裁者の違いがわからん。

なので、いまいち検察に興味がもてないんだよなぁ…。

むしろ白・黒・グレーの入り混じった世界で、
一生懸命、黒を捜そうともがいてる警察や、
それを白か黒に決めなきゃならない裁判所のほうに
興味がわく。

検察も大変なお仕事だとは思うけどね。


なにはともあれ、ずーっとずーっとずーっと
オチが気になって気になって気になってしかたなかったお話が
きちんと終わってくれたので、
ようやく脳内にあるこのお話を引き出しに片付けられそうです。

携帯のエピソードとか読んでて、
今書くの、苦労なさったろうなと思ったんですが、
書き上げていただき、そして発刊していただき、
ありがとうございました、かわいさん、ルチルさん。


最後に。

海のあなたのかの人が、その後どうなったのか、
彼の話が読みたいです…。

以下、読書録。

●17日
(478)BL/ディアプラス 『月も星もない』 久我有加
  やっぱり逆行はじまってます…。

  や、だってさー、手をつけちゃうと気になるんだもん!

  にしても、2から1に戻ると、
  モダショさんのエピソードが、もう泣けて泣けて…(/_;)。

  実際は、こーゆー人、多いねんやろなー…。

(479)BL/キャラ 『片づけられない王様』 西江彩夏
  うーん……(~_~;)

  タイトルみたときね、
  てっきり榎田尤利さんの『きみがいなけりゃ息もできない』
  ルコちゃんみたいな感じかなーと思っていた。

  あれは大好きだ。
  
  だから読み出して、それがゴミ屋敷と知り、
  うーん……。
  そっちは、どっちかっちゅーと病んでる系なんだよな…。

  案の定、でてきたキャラをみると。

  自分探しで34年。
  他罰主義の自己愛人。
  粘着気質のストーカー未満。
  自分の性癖を認められない逃げ男。

  …すんません、こんな面子だと、
  腐人は誰にも感情移入ができない。
  
  だって、現実にいたら、切って捨ててるもん。

  でまた、彼らの恋愛をみて、
  その周辺に自分をおいて、
  「がんばれ!おばちゃんは応援しとるよ!」
  といいたくなるような感じにもなれない…。

  だって、こんなダメンズ、近寄りたくないもん。

  お話としてはアリだとは思うし、
  できてはいるんだけど、
  読んでて全く楽しくない。
  しんどいなっちゅー疲れを感じたのは、腐人だけ?

  なんかどっか誰かを、共感できるものをもつ
  普通の人にしてくれれば、違ったような気がする。
[ 2013/05/18 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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