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『結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか?』とコンテンツ論

えー昨日は本を1冊も完読しちょらんので、
先送りしておりました、
(684)一般本 『結局、日本のアニメ、マンガは儲かっているのか?』 板越ジョージ
に絡めて、久々のコンテンツ論をやりましょう。

といっても、
この本自体に、腐人がコンテンツ論をしたい!
と思えるほどのネタはないのよねぇ・・・。
ディスカバーさんとこの本は大抵そうなんだよな・・・(-_-;)。

ま、いっか。



さて。

こういう本を読むとき、
腐人の中には2つの視点がある。

1つは、ビジネス視点で、
これから先のコンテンツ市場をどうしていくべきか
コンテンツ産業で金をもうけるビジネスモデルの模索をする
っちゅーもの。

もう1つは、完璧なる消費者視点。
この類稀なる高品質を保持した日本のコンテンツを
こよなく愛するオタクとして、
拝金商業主義によって、中身のない劣悪な製品に変容されないよう
厳しく監視しよう、っちゅーもの。


はっきりいえば、この2つは並び立たない。

クオリティをよくしようとすればするほど、
経費が、商品提供までのリードタイムが、かさんでくる。

一方、もうけというものを考えると、
経費やリードタイムはかからなければかからないほどいい。

また、市場を大きくとりたいならば、
オタク(ヘビーユーザー)受けはするが、一般(ライトユーザー)受けしないもの、
ではなく、
一般受けはするが、オタク受けはするかどうかわからないもの、
となってくる。

ただ、ソーシャルゲームにみられるよう、
ヘビーユーザーの投資額と興味の継続度と、
ライトユーザーの投資額と興味の維持度は、
かなりの開きがある。

ここを読み間違えると、とんでもない打撃を食らう。


そーゆーのを含めて、この本を読んだのだが、
この両視点があるから、内容的には腐人の中で、
同じ章に対し賛否両論が渦巻いてしまう結果となった。

頭のところで、このタイトルにもなった問いに対しての検証が行われ、
一つの結論
「世界的に認知度はあがっているが、
 ビジネスとして成功してるとはいえない」
に達しているのだが、
これはまぁ、腐人のどちらの視点でも同意できるものだ。

どうしてか、というとこは、ご興味ある方は本書をどうぞ。


で、後半で、ではビジネスとして成功させるためには
どうすればいいかって提言があるんだが、
ここらのとこで、上記に書いた2つの視点が
ガチンコにぶつかってくるんですわ。


この提言ってのは、
「アニメ・マンガで外貨を稼ぐ」というゴールにむけて掲げた、
VOPSOT7段階戦略ってもの。

まず、VOP
O(目的:オブジェクト)
 「コンテンツ産業」として確立させる
    ↓
P(政策:ポリシー)
 「ものづくり」から「知財」の国へ。文化平和外交
    ↓
V(構想:ビジョン)
 「もの」中心から「人間」中心の社会へ

そして、SOT
●S(戦略:ストラテジィ)
 資金戦略・人的資源戦略・知財戦略・グローバルマーケティング戦略
    ↓
●O(作戦:オペレーション)
 キャラクターグッズ展開、映画化展開、プラットフォーム構築
    ↓
●T(戦術:タクティクス)
 海賊版対策、投稿動画対策、ローカライゼーション対策

この方針でやってきましょうってことなんだけど。


まー理論としては、わからんでもないんだけどさー、
例えば、本書では、グローバル化して外貨を稼ぐためには、
マーケティングを強化しろという。

腐人の中のビジネス視点は、これを是とするが、
オタク視点は、これは絶対に非である。

そもそも、創作をマーケティングでやるとこからして
気に入らない。

これゆったらヤバいかもしれんが、
カミがテンチ創造するときにマーケティングしたのかよ!
と言いたくなるのー(>_<)!

ちゃうやろ。

信じてる人にききたいが、
自分がマーケティングの上で創られたって思いたいか?

創造とか創作って、
自分の裡から湧き上がるものありき、なんちゃうん?


だっから、腐人は×××××の映画とか大嫌いなんだ。
あれ、中身パクリじゃん。

あー・・・これって、以前、この前身ブログの腐人日記でブチ切れた
『あらゆる小説は模倣である。』の後半にあった
第3章の模倣実践創作講座、まさにアレの産物かもしれない。

これは、マーケティングに基づいての創作に近いものなんだが、
はっきりいって腐人は、
そんなもんで書いた「小説」とやらは、
大学ノートにこっそりしたためて、
自分の黒歴史として机の中にしまっとけ!
世に出して、
印刷代や廃棄処分代のムダを生み出すような真似
すんじゃねぇ
と思っている。


でもさ。
これ、ビジネス視点ならわからんでもないのよ。

本書の中で、たびたびでてくるんだが、
日本では、
「使ってもらったら、そのよさがわかります」
ってゆーでしょ?

アメリカでは、
「使わないとわからないなんて、話にならん」
のだそうで。

腐人の中のオタク部分では、××かと思う、この意見だが、
アメリカ人の感覚としては、
CMなどで、
「OH!この洗剤は、なんてきれいに汚れが落ちるんだ!」
って洗脳され、
周囲が
「これいいわよ!私も使ってるの!」
といったものが、
「買うべきもの」らしいのだ。

アメリカ人ってのは、
自分の価値判断で買い物すらできん
商業主義に踊らされる××しかおらんのか?
と素朴に疑問なんだけど、どうもそうみたい。

ここについての是非はビジネス論ではゆってもしゃーない。

母集団の性質がそういうものだ、として戦略を練るのが
正しいありようなのだ。

なので、そういう前提に立てば、
アメリカの大衆に受けるためには、
大衆が喜びそうなストーリーとはなんぞや、
彼らのレベルにあわせたストーリーはどういうものか、
ってなマーケティングが必要になる。

つまりは、『るろ剣』はチャンバラものとして受け入れられても、
歴史物としては、素養がないからダメ、
だから、チャンバラをみせる売り方をする必要がある、ってこと。


あー・・・今、ふと思い出した。

途中で放棄した
マーティン・リンストロームさんの
『なぜ、それを買わずにはいられないのか-ブランド仕掛け人の告白』

あれ読んでて、
ライトユーザーというか、いわゆる大衆といわれる層って
これほど何もないのかと愕然として覚えがある。

が、彼らは、中身が何もないがゆえに、
マーケッターの仕掛けに流されるんだよなー。


オタクは、そこが違う。

彼らは、こだわりがあってこそオタクなのであり、
こだわりのないオタクはありえない。
そう、この「こだわり」とは
オタクの存在意義に等しいのだ。

なので、この両者に対する戦略は、
全く違うものになる気がするんだよなぁ・・・。



他にも、必要だとおっしゃることは、

●ディレクターやクリエーターの育成ではなく、プロデューサーの育成

●知財管理の専門家(弁護士)などの育成
→ここには、今の日本の強固で複雑な権利形態から
権利処理が簡便にできるようシステム変更すべきってとこも含む

●契約力をつける
→各国の商習慣に対応ができる契約交渉ができるようにする

●プロダクト・プレイスメントの強化
※プロダクト・プレイスメントとは、
映画の本編の中に、製品などを実際に使っているシーンを盛り込み
消費者に訴求する方法。

●クラウドファンディングによる資金集め


これら全てがね、
ビジネス視点では、ああ、なるほどね、と思う。

が、オタク視点では、そのほとんどが、
いや、その方法をとったら、むしろオタクは離れるぞ、
と思うの。


クラウドファンディングぐらいかな、
オタクが喜ぶかもしれないのは。

※クラウドファンディングとは、ウィキによると、
「不特定多数の人が通常インターネット経由で
 他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと」。
有名どころでは、Kickstarter。


青田刈りというか、
自分が一番にみつけた!が好きだからね、オタクは。

そーいや、これは、日本のマンガ家さんでは、
うめさんが、類似したものを取り入れてましたね。

あれ、ビジネスとしては、おもろいと思ったが、
同時に作品の永続性はどうなのかが心配になった。


そう。
腐人はさー、
ビジネスとして、コンテンツ産業に興味はあるが、
やっぱそれ以前に、コンテンツを愛するオタクなの。

だからね、売らんかな、ありきで進むことは、
粗悪品製造の乱発になりそうで、すごく嫌なのだ。

その前例は掃いて捨てるほどあるからさー。

なんつーか。
このビジネス論として正しい方針で、
コンテンツを創っていくと、
できあがるものは、アントニオ・サリエリの楽曲と同じものにならんか?
と思うの。

腐人としては、すべての創作物は、
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの楽曲を目指して欲しいのよ。

全員が全員、モーツァルトにはなれないだろうけど、
なろうとはして欲しいのよ。

※この意味がわからない方は、映画『アマデウス』を観ましょう。

なんかその辺に、
どうにもアンビバレンツな思いが残ってしまった本だった。


そうそう。

実は、この本で一番驚いたのは、
あとがきで明かされた著者の板越ジョージさんが
元ジャニーズっちゅー事実であった・・・。

元ジャニーズってもいろいろいるんだなぁ・・・。
[ 2013/07/22 ] コンテンツ&読書録 | TB(-) | CM(-)
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