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『「悪知恵」のすすめ』について

前も書いたと思うが、腐人は読む本を探すとき、
書名と著者名が羅列されてる表から、
おもろそうだなと思うものを、
ポチッとやって手配する。

よって、本そのものの形状を目にするのは
現物が手元にきてからであることが、ほとんどだ。

でもって、そのリストには、
書名と著者名と出版社名と発行年月が書いてあるのだが、
だいたい、書名しかみちゃおらん。

暇があると書名と著者名のダブルチェックをするが、
気になる著者は、
むしろ著者検索で新刊チェックするので、
たいていは書名だけで
読む読まないを決めてしまう。


で、今回の本なのだが。

腐人はこのタイトルをみたとき、
なぜか、
「あ、西原理恵子さんの本だ」
と勝手に思い込んだ。
大変、失礼なことに。

で、本が手元にきて、表紙を見て初めて、
己の勘違いに気がついた…。

大変失礼いたしました。

いやでも、ちょっと言い訳させていただくと、
西原さんの本に、
『生きる悪知恵』ってのがあったんだもん!
だからつい…。

それに、どっちも「悪知恵」って言葉を
「したたかに生きていくために必要な知恵」
という意味で使ってるんで、いいよね?ダメ?

とまー、そんなこんながありまして、
本を見た瞬間は、ちょっと「あちゃ…」と思ったんですが
中身としては、とてもおもしろかったっす。


ってことで、まずカウント。

(946)一般本 『「悪知恵」のすすめ ラ・フォンテーヌの寓話に学ぶ処世訓』 鹿島茂

えー腐人はフランス文学なんてアッパラパーなので、
この表紙を見たとき、正直いえば、
「ラ・フォンティーヌって誰?」
だった。

ラ・フォンティーヌは、17世紀のフランスの文人さんで、
たとえば「すべての道はローマに通ず」とか、
「火中の栗を拾う」って言葉、ご存知ですよね?
あれを生み出した方だ。

で、その方が、「イソップ寓話」をもとに
大人のための教訓話として書いたのが「寓話」だそうで、
それを紹介した本が、本書である。

「イソップ物語」は好きだ。

体系的に読んだ覚えはないけれど、
それこそ小さな頃から絵本を通じ、
ちょいと大きくなってからは、
大好きな『お話宝玉選』でよく読んだ。

思えば、もしかしたら『お話宝玉選』にも
ラ・フォンティーヌの「寓話」があったかもなぁ…。

ああ、もう一度読みたい『お話宝玉選』…(T_T)


ま、そんな感じで、
なるほど、イソップに大人ふりかけがかかってるのね
ってな感じに読み出したんだが、
どうも違う。

ってのも、最初に、
フランス人のメンタリティーを理解するのにいい例として
酸っぱいブドウの話が紹介されてるんだが、

●イソップ バージョン

オチ
→「まだ熟れてない」

教訓
→負け惜しみはよくない

なんだけど、

●ラ・フォンティーヌ バージョン

オチ
→「あれはまだ青すぎる。下郎の食うものだ」

教訓
→負け惜しみこそ、精神の健康法。

要は、手が届かない富や地位を羨むのではなく、
あれは下郎の食うものと馬鹿にすることで、
豊かでなくとも、精神的に幸せでいられるってことらしい。

ほへー…。

フランス人は、超個人主義で、
欧州の中でも他と一線を画してるとはよくきくが、
なるほど、こういうことなのか。


とまー、そんな感じに、
知ってる話や知らない話を題材に、
フランス人視点の教訓を紹介してってくれてるのだ。

簡単にいえば、
「性悪説」っちゅーてええのか、
人の本性は悪いことをしようとするもんだから、
人を見たら泥棒と思え、だまされてはいかーん!
ってのが、この「寓話」のスタンス。

一般的に、日本人はどっちかっちゅーと、
まず、他人を信じよ、って感じだから、
ギャップがあるかもなぁ。

…ただ、腐人はどっちかっちゅーと、
人間不信の塊なので、
その点だけでいえば、あんまし違和感はなく、
その教訓になるほど、と思いこそすれ、
ギョッとなることはあんまなかったな。

ま、この辺は人それぞれでしょう。

で、全部で42の話が紹介されてるんだが、
その中で腐人がひっかかったものを
以下、自分用アーカイブ。

いつもながら、自分用アーカイブは
非常に不親切なので、
もっとちゃんと知りたい方は、本書をどうぞ。

もしくは岩波文庫からラ・フォンティーヌの「寓話」がでてるので、
そちらをあたられるのもよろしいかと。

腐人も機会があれば、一度、岩波文庫よんでみっかなぁ…。



●「クマと園芸の好きな人」(巻の8第10話)

ここから「熊の敷石」という表現が生まれた。
→いらんお節介、ありがた迷惑という意味。

教訓)
無知な友ほど危険なものはない。
賢明な敵のほうがずっとまし。

「無知な友」損得判断がつかず、感情で行動する
「賢明な敵」正しい損得勘定ができる敵

…これ、すっげーわかる!!!

トラブル抱えてるときとかに、
落としどころがわかってねぇ無知な味方がいたらさ、
こいつがろくでもねぇことしやがったりして、
超足ひっぱりやがって、
敵より迷惑なもんになるんだよー!!

無能な働き者。これは処刑するしかない。
byゼークトくん



●「ウシと同じぐらい大きくなりたいと思ったカエル」(巻の1第3話)

「ドーダ理論」
東海林さだおさん提唱
人間の言動のほとんどが、
「ドーダ!まいったか!」の発露、自慢話だ、っちゅーこと。

教訓)
人は彼我の差があまりに大きいと無関心。
でも隣人との微差には過剰に反応する。


●「カラスとキツネ」(巻の1第2話)

ラ・ロシュフーコー
「追従は、われわれの虚栄心に俟たなければ
 通用しない贋金である」


●「病気のライオンとキツネ」(巻の6第14話)

教訓)
1)ライオン(権力者)の言う「おいしい話」は簡単に信じるな

2)ライオン(権力者)というのは、
  自分の衰えを自覚すると、猜疑心が強くなる


●「オオカミと小ヒツジ」(巻の1第10話)

教訓)
最も強い者の理屈は、つねに最も正しい

なお、現代における「最も強い者」とは「最も強く、最も金がある者」


●「牝犬とその友達」(巻の2第7話)

教訓)
性格のよくない人に何か与えると必ず後悔する。
彼らを家に一歩踏み込ませると、すぐに四歩入り込んでくる。


●「人間の女に変身したネコ」(巻の2第18話)

教訓)
ある年齢を過ぎると、本性はすべてをあざ笑う。
習い性と化したことを変えようとしても無駄なこと。
(彼は昔の彼だった)


●「ジュノンに不平を言うクジャク」(巻の2第17話)


教訓)
得意なものと好きなものは必ずしも一致しない


●「キツネとヤギ」(巻の3第5話)


教訓)
何ごとにおいても、先のことを考えろ


●「オオカミたちとヒツジたち」(巻の3第13話)


教訓)
悪党とはたえず戦い続けねばならない。
平和は結構なことだが、
相手にしているのが、誠意というものを欠いた敵であるならば、
平和がいったい何になるというのであるか?


●「恋するライオン」(巻の4第1話)

教訓)
恋が我をとらえるとき、賢い知恵は消えてなくなる。

…これ、逆に言えば、賢いと思ってた人が、
急にアホになったら、
そいつは脳みそが恋に侵されてるってことなんかな。



●「ネコと老練なネズミ」(巻の3第18話)

教訓)
他人は騙すもの。少しでも怪しいと感じたら、危険に近づくな。

…と学んできてるフランス人には
オレオレ詐欺だの、振り込め詐欺だのはないそうで。
マルチやネズミ講なんかは、どーなんだろなぁ…。



●「シカに復讐しようとしたウマ」(巻の4第13話)

教訓)
復讐はその後の償いを秤にかければ
割に合うものではない。

しかし、侮辱やいじめを我慢しつづけると、必ずエスカレートする。

よって、侮辱がささいなものか否か、瞬間的に判断する理性が問題。


●「鉄の壷と陶器の壷」(巻の5第2話)

教訓)
つきあうなら、同じ身分の人にしておこう。
そうしないと、陶器の壷のようなひどい目にあうこともないわけではない。


●「ウサギの耳」(巻の5第4話)


教訓)
人種や民族など変更不可能なものを理由にした差別や迫害が始まったら
正しい抗議も無駄である

…最後の2つは、ちょっと今、障害がらみで
いろいろ思うとこがあるんだよなぁ。

ただ今、そこについてかけるほど時間がないので、
また何かでひっかかったときにでも。




★余談

株の神様(福沢桃介:福沢諭吉の娘婿)の極意

「買った株が3割上がったら利食い売り、
 2割下がったら損切り」

…あとは、どの株が3割あがりそうか、
それを見分ける目さえあれば、億万長者になれるよな…。

ちなみに腐人はそんなもん、もっちょらんので、
ビンボー人をやっとります。


それにしても、昔の賢人ってのは、
いいこと言いますね。



以下、読書録。

●2日
(947、948)マンガ 『花咲ける青少年 特別編 3、4』 樹なつみ
  腐人、樹さんの某絵を見て以来、
  パパ×ムスターファ党だったんですが、
  本日、パパ×ムスターファ党の離党宣言を行いたいと思います。

  そして引き続き、パパ×視意党への入党を宣言し、
  今後は、
  「出会いから別れまで、
   そう長くはなかったであろうが、
   濃度で凌駕したに違いない」妄想腐教活動を
  行ってまいりたいと思います。

  そうよ、きっと、子供たちを引き合わせた裏で、
  いろんなことがあったに違いないわーっ!!!


  パパ…あなたってば、なんて罪深い人…。
  やだねぇもーあっちこっちでタラシまくって。

  
  そいや、久々にジイちゃんがでてきましたが、
  ジイちゃんとパパの差は、
  親しみやすさの有無すかね。

  その辺は、生育環境の影響なんかなぁ…。

  どーでもいいが、立人みたいなのは、
  何もしないでいることに耐えられないよーな気がするが、
  そんなことないのかな?

  ま、ここらはどうやら次描かれるよーなんで、
  楽しみにしときましょ。

(949)マンガ 『乱と灰色の世界 5』 入江亜季
  どーでもいいが、
  おーたろー(凰太郎)という音をきくと、
  『おばQ』を思い出してしまうのは、
  腐人だけだろうか…。

  っても『おばQ』には、
  Q太郎とO次郎しかおらんのだが、
  なんか……あの一派な気がしてならん…。

  ってな話はどーでもよくて。

  あらーなんか真面目な感じになってんなぁ。

  ところで、すごく素朴な疑問なんだが、
  骸虫に支配されたら
  なんか不都合なことがあるんだろうか?

  骸虫のやっとることと、
  ニンゲンのやってることと、
  すぐに全滅するか、ゆるやかに全滅するかの違い程度で、
  あんま差がない気がするけどねー

  …なんてことゆーとお話が成立しないんで、
  ま、おーちゃんがんばってもどってこーい
  ってことで。はい。
[ 2013/10/03 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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