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越年宿題・講談社文庫版『秘密』の残り話

の前に、箱根の話。

いやー今年は往路から荒れましたねぇ。
棄権に繰り上げ、往路から出るとは思わなかった。

大丈夫かなぁ、疲労骨折。
若いからキレイに治ってくれるといいが。

しかし、上位の高速ぶりがすごいので
この調子だと復路も荒れそうだなぁ…うふふふふ~♪


さて、越年しちゃった宿題をやりましょう。

(1146)一般本 講談社文庫版『秘密』 木原音瀬

すっげーどーでもいいが、
伏見憲明さんが校正した木原作品は、いったい何だったのか。
・・・超、知りたい。

腐人も木原作品を発売前に読めるなら、
大喜びで校正やりたいところだが、
伏見さん同様、本文読むのに夢中になって、
「あの、全然、赤入ってないんですが?」
といわれるのがオチだろう。


で、一気にまとめりゃよかったのに、
だらだらとのばしてしまいまして、
待ってくれていた方は、どなたもいらっしゃらんと思いますが、
ホント、すんません・・・。

でも、このブログで、また改めて!といいながら
放置してるもんって山ほどあるんで、
謝りだしたらキリねぇんだよねぇ。
ははははは
  ↑
  開きなおるな!


前置きはこんくらいにして、本題にまいりましょう。

腐人があと『秘密』で書きたかった
ジェンダー論というかフェミ論っぽいもんの1つは、
お母さんのことだ。

まー、現代日本が男社会で、子育ては女がするもの、となってる
ってことは理解してんだけど、
前から思ってることなんだが、
障害児が生まれた場合の責めというか負荷が
どうして母比重が大きいのかなぁ(~_~)。

知り合いに先天的に心臓疾患がある子供を持っていたお母さんがいる。

その人は、その子が亡くなるまでずっと、
「自分がちゃんと産んであげられなかたから」
とおっしゃっていた。

腐人は子供を産んだことないから、その自責の念はわからんが、
その子に障害があることは、別に母親責任が100%なばかりではない
と思うんだがなぁ。

まぁ、あの出産っちゅー大仕事をするにあたり、
そういう理性だけでは片付けられない
感情的なものがあるんだろうが、
そんだけじゃないような気がするのね。

ってのも、なぜか「母よ、殺すな」だけなんだよね。
子供の障害の本でも、父作より母作のが多いんだよね。

どうして「親よ、殺すな」ではないのか。
どうして、この母への呼びかけのあとに
「父よ、殺すな」が続かないのか。

腐人は素朴に疑問なのだ。


作中に、父親のこんな言葉がある。
「こいつは本当に俺の子か?」
「俺のガキがこんなできそこないのわけがないっ」

ここで何度も書いてるけど、
現在の科学では、男性が高齢で子供をつくると、
ASDや発達障害の子供が生まれる比率が高くなることが
判明している。

それに先日呼んだ遺伝子の本からしたら、
ISは恐らく男性の遺伝子のコピーエラーが原因だ。

なのに、なんでこんな台詞がはけるのか。

まぁ、その根底に、女は産むということで、
紛れもない自分の子であるという実感があるが、
男は、確信をもちきれないってのがあるのかねぇ。

でもま、こないだDAN鑑定で驚愕の事実発覚!っちゅー
ホットニュースがでたから
これからは変わるかもしんないけどさ。

ちょっと話ずれるが、あのワイドショーニュースをきいて、
寝技でデキ婚にもちこもうと企んでた肉食女子の多くが
「余計なことしやがって!」
と腹ん中で思ってるだろなー
と思ったのは腐人だけだろうか。

煮えきらない男に踏ん切りつけさせるには、
新しい命を授かった、あんたはこの命を殺すのか
ってな脅し文句は、それがもつあまりの「正しさ」に
無敵の切り札だったからねぇ。

どっちにも関係せん腐人としては、
ケケケケケ・・・な話であるが。


話を元に戻そう。

前に書いた『あぁ、愛しの前立腺』に、
閾値(いきち、しきいち)の話があった。

※閾値とは
ある条件が成立する境目、ある反応を起こさせるために
加えなければならない物理量の最小値。

それは、前立腺摘出後に起こる尿もれの話からだったんだが、
女性は、それをしゃぁないこととして受け止め、
じゃぁどうするかと切り替えて考えることができるのだが、
男性は、自分がええ年してこんなことしてもうた!
というショックから、
その現実をなかなか受け入れられないらしい。

それを、男性は閾値が高いと、頴川さんがおっしゃっていた。

その意味するところは、
「男性は、「男性」を成立させるための条件値が高い」
っちゅーことであり、
「ナイーブ」
ということで。

一方の「閾値が低い」女性は
「がまん強く、たくましい」
ってことらしい。

ま、そういうことを思うと、
男ってのは、厳しい現実を突きつけられた場合、
それを認められない、弱っちぃヘタレな生き物
ってことなんだろう。


ただ、だ。
作中で、充への対応に、妹がいう。
「父さんのやり方には本当、呆れるわ。けど、あれがあの人なのよね。(中略)
ある意味、可哀想な人なのよ。」

これ読んで、思ったんだが、
男が、本質的には弱っちぃヘタレなのに、
その弱さを認められない
どーしよーもない生き物になり果ててるのは
一番身近な家族が、裸の王様になっとる父や息子に
「フリチンやで、あんた。みっともない」
と言うたらへんからやろか、という気にもなる。

まー腐人も思い当たる節がいろいろあるが、
っても、話を聞く耳をもたない相手に、
いくらゆーても、まさに馬の耳に念仏やから
面倒なって、
「はいはいはい」って流すようになるんだよね。

実際、もしこんな父親なら、みどりちゃん同様
腹ん中では、「どーしよーもねぇな」と切り捨てながらも
何もしないんだよねぇ。

ゆえに、この世から、
こういったどーしよーもねぇ男が減らないんだろう。



もう一つ、腐人が書きたかった
ジェンダー論というかフェミ論っぽいもんは、
伏見さんのあとがきに関連して、だ。

伏見さんは男性で、かつ当事者である。

なので、腐人など腐女子とは、確実にみてる現実が違い、
BLから受けるものも違う。

その伏見さんが、
「同性愛でもなんでもなかった男が、
 好きでもない相手に無垢な思いを捧げられたり、
 性行為を強要されたりすることで、
 いつしか愛を抱くようになる」
というのを、
腐った女子たちの妄想だと言われるだろうが、
木原作品は、それがもつ説得力で納得させられるのだ
ってなことをおっしゃっていた。

腐人はここがちょいとひっかかった。
説得力っちゅーとこじゃなくて、
妄想ってとこね。

これ、妄想ですかね?
まぁ、現実でこれが起こりうる確率を考えれば、
妄想といえば妄想だけど、
なんだろ、なんか「妄想」と言ってしまうことに
腐人は違和感がある。

まー腐人は、マイノリティが集まってるんだろう腐女子の中でも
恐らくマジョリティじゃない。
一応、その自覚はあります。

なので、先に断っときますが、
腐人の意見は多数じゃないと思う。


腐人は脳関連の本を読むのが好きなので、
俗にいわれる「男脳」「女脳」ってのも、
おぼろながらわかってる。

そして、伏見さんがおっしゃる、
「視覚的な幻想を中心とする男性のセクシュアリティに比べて、
 女性のそれは関係性のなかに位置づけられる欲望であり、
 したがって相対的にみれば、
 性別の組み合わせに規定されない傾向がある
 (といわれている)」
ってのも、おぼろながらわかってる。


で、さっきの閾値の話にもなるが、
なんというか、男が「同性愛」に対してもってるハードルと
女が「同性愛」に対してもってるハードルの高さが
かなり違う気がするんだ。

そりゃ頭がガチ保守だったら、
息子がゲイって受け入れられない!
となるかもしれんが、
もしちょっとでもリベラルがあれば、
父より母の方が
受け入れられる余地が広い気がするんですわ。

ってかね、腐人の目からしてみりゃ、
男同士がつるんでる図みてっと
無自覚ホモ以外のナニモンでもねぇぞ?
きみらのソレはいちゃついとるっちゅーんじゃ!
と道歩いてる兄ちゃん等をみて何度思ったことか。


なので、頭に戻るが、
この展開を男のたっかいハードルでみれば
「こんなの乗り越えられるわけない」
になるのかもしれんが、
女の低いハードルでみれば
「突っ込んでないだけじゃん、君ら」
ぐらいなもんに見えてるんですよ。

男って、自分の本音ってか、
弱いとこさらすの苦手でしょ?

っても、腐人は自分に正直すぎるから、
それと比べちゃいかんのかもだが、
男のやっとることみてたら、
やる気になってやりゃぁ余裕で越えられるハードルを前にして、
アホみたいにグズグズゆーて逃げとるだけってのが
リアルで多い気がすんのよね。

だから、ブラピとセックスしたい!は
実現不可能な「妄想」でも、
同僚Aと上司Bがセックスするんでは?は、
ちょっとどっちかが頑張りさえすりゃ
そんな可能性が低い話じゃなくみえるのだ。


でね、あとね、
女は、現実を直視できない弱い生き物である男より
よっぽどリアリストなの。

結婚やら出産やら介護やら、
それこそ人間のリアルを目の当たりにするから
物語でぐらい、ドリームがみたいの。

そう、これは、BLは、
妄想じゃなくて、夢とか憧れなのよ!

ま、そんなの当事者さんにとっちゃ、
勝手な幻想をおしつけられて迷惑だってな話かもしれんが、
ゆわせてもらえば、あんたら男のほーが、
勝手に母性神話だの、良妻賢母だの、官能小説だので、
ずっと女に押しつけてきてんじゃん。

それやり返されてるだけなんだがねぇ。

現実でそれを押し付けてこないってことは、
リアルとドリームを分けて考えられてるってことで、
そんだけでも、男よりマシじゃない?

だからいいじゃん、
物語でぐらい夢みたってさぁ。


それでふと思った。

伏見さんが、最後に
「それでもあきらめない」ということを求めてる
とおっしゃってたが、
腐人は今、BLが売れてる要因というのは、
リアル世界で、あまりにも「夢」がみられなくなってるから
ではなかろうか、という気がした。


たぶん、皆、疲れてるのよ。

早く早くと追われまくる仕事や生活に。

SNSに何を書かれるんだろうとビビる人間関係に。

結論だしてその責任を負わなきゃならんリスクを嫌がり、
問題解決を先送りばかりする、
どうみても暗闇しかみえない未来に。

こじれた家族関係の修復に。

障害を持って生まれてしまった子供のこの先の人生に。


女は現実を直視して生きてるからこそ、
このどうやったってすっきりした解決には
なかなかめぐり合えない問題と、
日々、模索し、格闘してかないとならない。

だからこそ、物語の中だけでも、
明るい未来に繋がるENDを読みたいと思うんじゃないかな?

腐人はそうですけどね~。


・・・ってかさ。
物語で、白でも黒でもない、
ちっともすっきりせん、もやもやしたままで終わり
なんてもんを良しとしとる人らって、
ゆーたらなんやが、
現実みとらんやろ。
現実で、戦いながら生きてへんやろ。

やって、そんなもやもや、日々を格闘しながら生きてたら
もぉいやっちゅーほど抱えまくりやもん。

そんなんリアルで腹いっぱいなんで、
物語ぐらいはすっきりオチをつけてくれ、
そない思うんは低俗か?

低俗上等。
オチのない話なんぞ、インクと紙の無駄やさかい、
とっとと便所紙にでもしておくれやす。

腐人はそない思うわぁ。


・・・いかん、また新年早々から
ケンカ売りよるぞ。

どっかで被る猫を買うてこな、いかんな。
どこ行ったら売っとるかなぁ。


うーん・・・引き伸ばした割には、
全然本編と絡まなかったような気がする…(-_-;)。

ま、いつものことやね。

今年もこんな感じですぅ。


以下、読書録。

●1日
(1)同人誌 『IZUMI TANIZAKI 22』 谷崎泉
  やっぱり年末は、「きみ好き」だよねぇ。
  
  腐人はシャレードで読んでた人なので
  つい、もう××年経過してる気になるが
  本編内ではサザエさんタイムが流れてるから
  そうか、まだそんなぐらいなんだ。

  もうとっくにリタイアかと思ってた。

  でも浅井さんもつぐちゃんも、
  リタイアしたいっちゅーたら
  周囲がひきとめまくりだろなぁ。

  それから「ドロシー」。
  無断欠勤はやばいと思う…。
  
(2)一般本 『醤油と薔薇の日々』 小倉千加子
  まぁ、この手の話は、
  はーふーほーと思うところと、
  ん?と思うところが半々かな。

  あと、まさにあげつらわれてる対象に近い人が
  身近にいる場合、あなたはこうなんだよ、
  ってのを教えるには
  「ここ読んで」と渡せばいいって楽さはあるな。

  はーふーほーネタとしては、
  シックという名の不誠実として、
  東京と大阪のファッションの違いから、
  富と知性の表し方の分析がおもろかった。

  腐人も根っこが関西人なので、
  「賢く見せて嫌われるよりアホに見せて笑いをとれ」
  っちゅー感覚のがわかる。

  東京の人は、理知的に見えること、
  金持ちが金持ちらしくなく見えること
  それにとらわれてるらしい。

  それきくと、面倒くせーと腐人は思う。
  なにより、賢ぶるって、疲れへんか?
  ゆーたら何やが、アホと思われてる方が
  絶対、生きるん楽やで。

  精神的に病む人って、腐人がみとる限り、
  このしょーもない「とらわれ」に振り回されとる人が
  多いような気がする。


  それからカリスマ店員さんが、編み物で「待機する人」に
  作り直してるとあるが、
  これ、そーゆーとこもあるやろかもしれへんが、
  腐人は単調な作業をすることで、
  思考の整理をしとるんちゃうかと思う。

  モヤシのヒゲ根とりとかにも、
  結構そーゆー効果があんのよねぇ。
  

  「繭に包まれて」というタイトルで、
  女子の働き方について
  書かれてるものがあるのだが、
  腐人はこの問題については、
  それぞれの価値観によるやろ、と思ってる。

  どないやっても、男が妊娠でけんねんから、
  まず、自分は子供を産むのか産まないのか。

  そしたら、それをいつにするのか。

  そして、その後の子育てを自分がやりたいのか、
  他人の手に任せてもいいと思うのか。

  そーゆー要素を書き出して、
  自分で人生設計をやりゃええやん。
  周りがどーであれ。

  要するに人生設計がでけてへんっちゅーだけでしょう。
  
  和泉かねよしさんが
  『そんなんじゃねえよ』の2巻だったかに
  収録していた女子校話で、
  自分の将来人生設計(ライフ・ステージ)をする
  っちゅー話があるんだが、
  これをな、今の若い女子にやらせぇっての。

  ついでにもう寝技で力づくってのも、
  下手にやれば足がつく感じがあるので、
  そっちを巧くやる方法も伝授しときましょう。

  そんくらい考えてしたたかにならんと、
  別に女に限らず、これから先、
  無知な人は踏みつけにされ、搾取されてくだけやで。

  「三人目を産む理由」に至っては、
  腐人は怖気がする。 

  自分は必要とされてるかってなのに囚われてるのも
  アホかいなと思うんだが、
  そう思いたいから三人目って、
  どんだけ犠牲者つくりゃ気が済むんだか。

  自立しろよ、自立。
  一人で生きろ!


  あと、うーんと思ったのが、
  氷室冴子さんの話。

  戦死と評されてたんだが、うーん…
  そうなのかな。

  でも、氷室さんたちが戦って道を
  切り開いてくれたからこそ
  今この道があるんだろう。

  ただ、腐人は氷室さんの才能をとても愛してたので
  そんな戦いに体力気力労力時間を消耗してしまわずに、
  『銀の海金の大地』の続きを
  書いて欲しかったなぁ。
  場がどこであれ。

  ここにあるよう、
  ホントにそれを阻んだのだとしたら
  恨むぞ、編集…
  
[ 2014/01/02 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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