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『火車』と『「うつ」は病気か甘えか。-今どきの「うつ」を読み解くミステリ』

よくわからないタイトルだなと思われたと思うので、
先にカウント。

(584)一般本 『火車』 宮部みゆき
(585)一般本 『「うつ」は病気か甘えか。-今どきの「うつ」を読み解くミステリ』  村松太郎


そう。
ただ単に同じ日に読んだだけ、ではあるんだが、
腐人の目には、
こないだのウィンブルドンと『フットボールネーション』
「尻」で結びついたように、
この2作品が、俯瞰的視点、主観的視点のそれぞれで、
ある言葉で結びついたんですよ。


では、まず、各作品の話からしましょうかね。

『火車』は、よく売れてる本のようなので、
腐人がいまさらなんちゃらゆーことはない気がするが、
ざっといえばこんな感じ?

天涯孤独なんだという女と結婚するつもりだったが逃げられた。
調べて見ると、
身の丈を知らず、かつ無知で、マウンティング要素をもっているがゆえ
ローンやキャッシングで多重債務者となって自己破産した人だとわかった。

が、更に調べると、別人がなりすましをしており、
その別人のことを調べたら、やはり似たような借金によって
自分の人生から逃げてる人で、
どうやらなりすますために、その人を殺したと思われる。

と、腐人主観で書くと、「は?」みたいな内容になるので、
情感たっぷりなあらすじを知りたい人は
ご自身で本書読むか、調べてください。

もしくは、周囲に恐らくいると思う、
ベストセラーが好きで、月に1冊本を読むんだ!
とゆーよーなことをよくおっしゃる方に聞くのがいいかと。

うわー・・・言葉が棘だらけだよ、腐人・・・。

や、だってさー・・・
「蛇は蛇じゃん。
 足なんて生えるわけないのに、
 なにもがいて痛い思いして脱皮してんの?
 アホちゃうか?」
と思う腐人には、自業自得話以外の何物にもみえないんだもん・・・。

っつーか、読む前からたぶん合わないなーってのは
わかっていたのよ・・・・・・(-_-;)。

ずーいぶん昔、経緯は忘れたけど、
知り合いから宮部さんの本をいただいたことがある。

で、一応読んだ。

文章が読みにくいとかはないんだが、
腐人にとっては、キャラがのっぺらぼうに感じられてね。

かつ、話のリズムに緩急がなく単調で、
いうなればラヴェルのボレロのような話を書くんだなぁと思った。

今ではそのタイトルも筋も思い出せず、
ただ、「トンネルの中ではラジオをつけなきゃいけない」って話が
でてきたことしか残っていない。

何の話だったんだろ??
ま、いいや。

と、そこまでいい印象がないのになんで読んだのかというと、
いつものパターン、発言小町だ。

話それますが、
それこそ発言小町に書いたり書かれたりしてるよーな人に
『火車』ってどういう話?と聞くのが一番いいんだと思う。

腐人が上記に書いたのとは
180度違うあらすじを教えてくれることでしょう。


で、話を元に戻しますが、
発言小町の何がきっかけになったかというと、
まさにこの『火車』の始まりと
似たようなトピがあがったんですわ。

っちゅーても、過去の名作ですけども。

息子が結婚したい相手としてつれてきた人が
天涯孤独だという。
じゃぁ墓に報告にいかなきゃねというと、
すごい拒絶にあったりして、
どこかひっかかるものがある・・・というトピでね。

結局は、ご主人が調査会社に依頼をし調べたら
ここには書けないことがわかったので、
これでトピを閉めます・・・と、
「えー!ここで終わりー!?続きみせてー!」
と野次馬根性丸出しにしたくなるようなのがあるんです。

で、このトピに対してついたレスの中に、
「まるで『火車』のようなお話ですね」
ってのがあって、
ではこのすっきりしない思いを、読書で晴らそうと思い立ったわけです。


ほんで読んでみて、やはり第一印象は変わらず、
キャラが記号で、ハノンのようなストーリーだなぁと思った。

誰一人として登場人物の人相風体が思い浮かばない・・・。

さらに、題材が、腐人の嫌いな、
すべては自己責任だろうに、何言ってんの?
であった・・・。

と、主観視点では、
「もう、お腹いっぱいノーサンキュー!」
なんだけど、
これ、俯瞰視点で読むと、ちょっと違ったものが見えてくる。


と、したところで、次の本に移ります。

『「うつ」は病気か甘えか。』
これ、困ったチャンに悩んでる人は、
切実に問いたい質問だよねー。

この本は、精神科医の著者が、
現在の、「うつ」と診断される人の増大を憂い、
どうしてそうなったかというのと丁寧に紐解いた書。

丁寧すぎて、
「もうちょっと説明飛ばしていいよ?」
と言いたくなったが、患者にそんなことしたら
「インフォームドコンセントがなってない!!」
とか言われたりするから習い性になってんですかね?

ま、それはともかく、この問いに対しての答えは巻末に書いてある。

それをここに書いてはいかんのだろうなぁ・・・
ってことで、思わせぶりに切って書くと

「うつ病」は病気。
しかし、診断書に書かれている「うつ病」という記号は

(以下を知りたい方は、本書をお読みください)


たださ、これ、腐人に言わせれば、
例えば、
「血中なんちゃら濃度が、××なので、
 あなたは「うつ病」です」
とか
「MRIをとったところ、この××に萎縮がみられるので、
 あなたは「うつ病」です」
ゆー、客観的事実、客観的数値として、でてくるようにならないかぎり
この命題は解消せんのとちゃう?、だ。
今のSTAP細胞と同じでしょ。

ほんでもって、今の日本の状況ってのは、
結局んところ、皆が皆、
「自分が責任とるのは、イヤやねん!」
とした結果やないの(~_~)?

ちょっと腐人の鬼門にも触れてくる部分があるから、
細かいツッコミはいれませんが、
この本の各所で持ち出されているいろいろなことに対し、
「仮にその人が自殺したとき、
 自分が責任とるの、イヤなだけやろ?」

というツッコミをあてこんでみて?

見事にはまるで。間違いなく。


著者の村松さんは、
「うつ病」とされる人をもっと厳密に診断すべきだと
おっしゃってんだけど、
じゃぁその具体的方法は?というと書いてない。

が、本書の中にとても大きなヒントがある。
それはアメリカの話だ。

アメリカでも、「うつ病」と訴える人が年々増えていて、
その中には、ネット情報を集めて年金の不正受給をたくらむ
詐病の人たちがいる。

医師が、その詐病患者の訴えに騙され、診断書を書いてしまい、
結果、年金が不正に支給されてしまった場合、
アメリカでは、診断書を書いた医師が訴えられるんだそうだ。

なので、アメリカでは、
詐病警報(Malingering Red Flags)というのが存在する。

以下が、本書より引用した詐病警報。

(1)大げさな訴え
(2)症状の経過が医学的常識に一致しない
(3)治療に対する医学的に不合理な反応

(4)普通なら休むほどではない病気で、
   休むことを希望する。偏頭痛や気分変調など
(5)職場での特定の出来事に直接関連した症状
   たとえば上司からの叱責直後の症状発生
(6)仕事以外の場面では元気

(7)治療方針に従わない
   または診断書だけ要求して治療は受けない
(8)これまで医師の方針に従わなかったという経歴がある
   ところが、休職延長の必要があるときや、
   障害年金の診断書が必要になるときは、必ず受診する
(9)職場での意にそぐわない処置の直後に具合が悪くなる

(10)詳しい診断や検査を受けようとしない
(11)就職直後の不調
(12)職場を転々としている



あらあらあらあら。
新型うつって、これのことじゃないのぉ~
と思ったのは腐人だけだろうか?

ま、それはともかく、ここに答えがあるじゃんと
腐人は思うんだがな。
具体的には書かないけれど。


もしね、お医者さんが訴えられるのがイヤならさ、
第三者がみても
「この数値はうつ病ですね」
とか
「この画像はうつ病ですね」
といえるものを見つけましょうよ。

それこそ、医師の本分じゃない?


ま、それは未来に託するお話で、
現実としては、そういう、白黒はっきりするものがないから、
「反精神医学」というのが出てくるそうだ。

どういうものかというと・・・

「精神障害というレッテルは、
 医者や家族や社会が自分の都合で貼ったものにすぎない」

「病んでいるのは本人ではない。周囲である」

「精神科医は、貪欲にも領土を無限に拡大しようとしている」

「無軌道な医療化を止めよ」

「精神障害は、病気ではない」

といった主張だそう。

腐人の意見としては、間違ってるとこもあるし
正しいところもあるなと思う。

何度も言うが、客観的なものを出せない限り
いつまでたっても、万人が納得のいく答えはでない。


で、だ。
この2冊を俯瞰視点読んで、ものすごく思ったのが、
本日、冒頭で書いた「ネット情報」。

『火車』が書かれたのは、平成4年。
舞台になってるのはそのちょい前ぐらいなので、
作中にはポケベルがでてくる。

その時代を生きてた人はわかると思いますが、
つまり、まだネットがこれほど普及してなかった時代だ。

情報とは、本や雑誌、テレビや新聞といったものからしか入手できず、
自己破産についても、カードやローンのリスクについても、
意識して調べようとしない限り、知識が手に入りにくかった。


一方の『「うつ」は病気か甘えか。』

猫も杓子もネットから情報を得る時代。

本の中で、偽患者になることも、偽医者になることも、
どちらも簡単だと書いてあるのだが、
欲しい情報が瞬時に手に入るようになったがゆえに
深く考えることをしなくなってきてしまったニンゲンは、
ネットで偽患者になる方法を学んで、簡単プーになりすます。

その結果、働かなくても身分保証はされるかもしれないが、
まったくスキルが身につかず、
自分はいつまでたっても使えない人間のまま
歳だけとっていく・・・。

それで、その先どうやって生きるんだろうねぇ?


とまー最後のは大きなお世話かもしれないが、
「ネット情報」が、いかに大衆の動きに影響するか、
すごくわかるでしょ?

たぶん、今では『火車』のような借金地獄になったら
どうやって逃げたらいいかという指南も
ネットを探せばあるだろう。
腐人は無関係なのでググる気ないけど。

よって、今ならば、『火車』を成立させるのは
いささか難しいと思われる。

まーそれは、作中にでてきた
いろんな情報入手においても言えるけど。
今じゃ、これらの手は無理じゃない?
腐人は警察の人が、
手帳だけじゃ役所で書類をもらえず
苦労してるのみたことあるよ。



で、最後に主観的視点から、この2作に言いたいことは。

「人って、そこまでして生きなきゃならないもんですか?」

ま、これを言ったらおしまいか(^_^メ)


あーあとさ。
ヒポクラテスの誓いに縛られ、
基本、善意の人が多いお医者さんは、
ぜひ、『エイズの起源』を読まれたほうがいいかもしれない。

ニンゲンが、善意でやった行為により、
眠れるウィルスを進化させ、
結果的にパンデミックを引き起こした。

ヒポクラテスもいいけれど、
腐人は、
人はなにもしないことこそがBESTだと思うな。
[ 2014/07/09 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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