或るアホの一日 HOME > スポンサー広告 > スポンサーサイト> 腹黒読書録 > 『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』について
04 | 2017/05 | 06
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -




スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』について

の前に。

書こう書こうで忘れてたので、まず、これを。

『奈緒子』ですが、マンガ文庫22巻288ページ1コマ目
「壱岐」が「壱崎」になってます。

増刷かけるときは修正くださいな。

ああ、これですっきりしたわ。


では、本題。
まずカウントいきまひょか。

(710)一般本 『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』 佐々木健一

ものごっついざっくりいえば、こんな感じか?

辞書界の老舗である三省堂が出している
小型国語辞典、
『三省堂国語辞典』(以下、「三国」)と
『新明解国語辞典』(以下、「新解」)。

これらの2種類の国語辞典をそれぞれ編纂したのが
見坊豪紀さん(三国)と、山田忠雄さん(新解)のお二人で、
彼らと辞書のお話をまとめた本だ。

元々は、テレビのドキュメンタリーなんだそうで、
その取材であつめた素材で本をお書きになった。

前も書いたが、テレビマンの文章はパキパキしてるなぁ。


話がちょっと逸れますが、
腐人は、三省堂の辞書って、意識して使ったことがない。
※ネットでググったときに偶然みることはあるが。

腐人は岩波っ子なんだよなぁ。

そこに深い意味はなく、
ただ単に、腐人に辞書を買い与えた人が、
『広辞苑』の信奉者だったっちゅーだけなんだけど。

ただ、最初の一手がそうなると、
なんとなくそのまま浮気をせずに使っちゃうとこあって、
未だにこの辞書を使っている。

時代によって変わる語釈のことを考えれば
買い換えたほうがいいんだろうけど
なんか愛着みたいのがあるんだよなー。

ところで。
腐人が「辞書の本よんでるの」というと
『舟を編む』か?」ときかれた。

うーん・・・やっぱその印象が強いんだな。

申し訳ないが、腐人は三浦しをんさんはエッセイは読めるが
小説は読めない人なの。
どーもあわなくて。

佐藤愛子さんもそうだったな。

また逆に小説は読めるが、エッセイがだめという人も
たまーにいる。

いかん、このままいくとすごく脱線してしまう。
話を辞書に戻そう。

腐人は未読だが、本書によると、三浦さんの『舟を編む』
岩波の辞書編纂をモデルにされたそうなので、
出版社の編集部の人が辞書を作る形になってるそうだが、
この形は、辞書業界においては、とても珍しいんだそうだ。

通常は、外部の国語学の大学教授や研究所の講師などに
辞書編纂を頼むのが普通。

なので、このお二人、見坊さんも山田さんも外の方だった。


腐人は、上記にあるよう岩波っ子だったので、
三省堂の三国と新解、つまり見坊さんと山田さんに
確執があったということは、これを読んで初めて知った。

どーゆーことかというと、まぁ、簡単にいえば
両雄並び立たずってことだろなぁ。

でもそこに会社の思惑だとか、
言葉の問題とか、
辞書がもつ問題などいろいろ混じって、
すごく話がややこしくこじれてしまい、
二人は和解することなくお亡くなりになった。

この辺の経緯を書くと長くなるので、
ご興味ある方は本書をどうぞ。


その経緯を読んだ腐人の感想としては、
これ起こるべくして起こったことのように思える。

自負心の強い、でも全く個性の違う男が二人いて。
それぞれが違う信念とこだわりをもって、
それぞれの理想にむかって同じ仕事をしたら
そら、ぶつかって当然でしょ。

人として角が取れて丸くなる晩年はともかく、
若いうちは、二律背反する気持ちに囚われて
素直になれないって、よくある話ではないのかね。

しかし、こう書くと、腐女子である腐人にとっては
ものごっつい美味しい素材のはずなのだが、
なんだろ、なぜかわからんのだが、
このお二方にそういう感覚を感じなかった。

っつーか、お二人ともすごい偉業をなしえた方なので
そこに畏敬以外を感じるな!といわれそうなんだが
言葉を変えれば、「共感」とか「同調」ができなかったのよ。

なんでだろなぁ・・・。

見坊さんのエピソードで笑っちゃったのが
打ち上げパーティーに出席された写真が残ってるんだけど、
他の人がわいわいやってる中、
人生を言葉の用例採集に捧げた見坊さんだけが、一人、
飲み物の瓶に貼られたラベルを凝視しててね。

お子さんたちによると
「これが父の普通の姿です。
 字のあるものの前に置いちゃダメですよ」
だそうで。


一方の山田さんの方はといえば、
皆さんは、『新解さんの謎』って本、読まれました?

あれにあるんですが、
ものすごく主観的な語釈をされるんですよ。

例えば、
「【マンション】
 スラムの感じが比較的少ないように作った高級アパート。
 (賃貸しのものと分譲する方式のものとが有る)」

「【宿舎】
 ②公務員などに不当に安い家賃で提供される住宅」
※どちらも「新解」初版より

周囲の人に、やりすぎだろうといわれても直さない。

このそれぞれがもっておられた
言葉が悪いが、虚仮の一念みたいな妄執、
それが、恐らく腐人を引かせたんじゃないだろうか。

わかりやすく言えば、
「どっちもパス!」


ま、そういう主観的なところはおいといて、
お二人がそれぞれおっしゃる。

見坊さん
「辞書は"かがみ"である。
 言葉を写す鏡であり、言葉を正す鑑である」

山田さん
「辞書は"文明批評"だ」


見坊さん
「ことばは、音もなく変わる」

山田さん
「ことばは、不自由な伝達手段である」

どちらも正しく、でも、それですべてじゃない。

これを読んで改めて、言葉というものの難しさについて
考えてしまった。

まーだから腐人のブログも、
こうやってダラダラ長くなっちゃうんだろな。

少しでも誤解なく伝えたいと思うと、
これでもかというほど言葉を費やしちゃうし。
でも、それでも自分が思ったことそのままを
伝えることはできない。

ただ、それ以外に方法がないから、
いろんな思いをしながら、人は今日も言葉を使うんだろね。


どーでもいいが、
腐人自身は問題となった「事故有り」のあの一文、
あの文体なら山田さんの意図したとおりの「差し障り」というか
「故ある事があり」と読む。

ただそれは、今じゃ、ああいう文章を見かけること自体が
希になってしまっているから、
ああいう文体を書かれた段階で、自分の中で
この文で使われている言葉については、
語釈を現代語の訳じゃなく
古語の訳をあてはめるべき文章だ、という切り替えが起こるから。

だから、もしあの文が、全体的にもっとくだけた口語文体だったなら、
「事故=自動車事故などによって私生活に問題が生じてる状態」と思う。

でも、あの世代の方々にとっては、まだ文語体が身近だったから
だから、ああいう結果になっちゃったんじゃないかなぁ。


たださ。
こんなふうに、読んだ他人がどう思うかが問題じゃなくって、
いわれた当人に正しく伝わらないなら、
その文章は書き直すべきだったってことじゃないのかね?

ま、だから「不自由」なのか。


男のプライドとプライドのガチ勝負が読みたい人には
おすすめです。

ただ、もうちょっと構成を整理して書いてほしかったかなぁ・・・。
ちょっととっちらかり感を感じなくもない。


以下、読書録。

●13日
(711)BL/ルチル 『太陽をなくした街』 水原とほる
  つい「キャラ」ってかきそうになったよ。
  ルチル文庫だよ、これ・・・。

  BLとは、豪華できらびやかな世界が舞台で、
  金を持ってる男がでてきて、
  「男なのに、彼に惚れてしまった」とゆー話だ
  とか思ってる人に
  是非読んでもらいたいねぇ。

  で、本題ですが。

  正直、腐人は自分が生きてることに対し執着がないので、
  わかんねぇんですよ、
  ドヤ街ででも生きたいという思いも、
  復讐しようという思いも。

  子として復讐せんといかんかな?と思ったら、
  そうね、腐人が選ぶのはたぶん自爆テロだろなー。
  他人に手段はまかせない。

  とゆー人なので、申し訳ないが、
  なんかまだるっこしいことしとるのぅという読みになっちゃうのね。

  ただ、まぁ、それだとドラマにならないのはわかるんで、
  そういう視点でみてみたが、
  なんかやっぱ甘い気がする・・・。

  ってか、ノワールじゃなくてBLなんだから
  それで当然なんだろうが、
  なーんだろ、なんか座りが悪い。

  でもそんなもんなんだろな、
  今のぬるま湯のような日本だと。

(712、713)マンガ 『東京アリス 1、2』 稚野鳥子
  腐人は生物学上、女であるが、
  中身はおっさんなので、
  はっきりいって稚野さんが描かれるような「女子」って、
  近寄りたくない。

  が、覗き見はしたいので、マンガを読んでいる。

  けど、読めば読むほど、
  「・・・無理・・・」
  と思う。

  なんだろ、この気持ち。
  猫アレルギーで、猫になつかれないのに、
  みつけたら近寄っちゃう感じかしら?

  とりあえず、無理ーと思いながらも
  5巻まで借りてみたので
  そこまで読んでコメントします。
[ 2014/08/14 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。