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『ヌカカの結婚』と『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』

樋口美沙緒さんの
『愛の罠にはまれ!』から派生して
虫の変わった生態紹介本を探していたら、
こんなのをみつけた。

(842)一般本 『ヌカカの結婚 虫たちの不思議な性戦略』 森川幸人
  虫たちの性行動をモデルにした13編の短編集とあったので
  読んでみたのだが、まず、その作りにおどろいた。

  これは・・・絵本といったほうがしっくりくるか?

  ページのほとんどが絵で占められ、
  淡々とした文章で、
  とても不可思議な生殖行動を紹介されている。

  タイトルになってる「ヌカカ」ってのは、蚊の一種。
  これまた変わった生殖行動をするので、
  本書内で紹介されている。

  そのどれもこれもを読んで腐人が思ったのは、
  生命体を限りなく単純化していった先に残るのは、
  「種の保存」という本能だけなんだな、ということ。

  そこには、好きだの嫌いだのゆー「個」の感情であったり、
  優秀なる「私」こそが生き残るべきだとかゆー
  「自意識」とか「自己愛」に相当するものは、カケラもない。

  「この種の遺伝子を遺す」、それだけだ。

  ってことは、だ。
  本能の根源にあるのは、「種の保存」ってことで、
  腐人のよーに、その欲求がない人ってのは、
  本能が壊れてるってことなんだろう。

  別にそれはいいんだけど、
  気になるのは、「なぜ、壊れたか」だ。

  腐人自身がそういう欲求を無くした理由ってのは、
  すげー簡単で、「考えてしまったから」だ。

  人が「種を保存」する場合、
  虫たちと違って、社会的責任を負わねばならない。

  「社会」ってもんを作っちゃったからね。

  確かに結婚をし、子供をもってこそ得られる
  「幸せ」だとか、「楽しさ」ってあるだろう。

  でも、それは同時に、それをしたからこそ発生する
  「不幸せ」だとか、「煩わしさ」がある。

  逆もまた然りで、
  結婚をせず、子供も持たなかった場合にも
  メリットとデメリットがある。

  腐人の場合、そのプラスマイナスを「考えちゃった」のだ。

  そうすると、だ。

  腐人の場合は、圧倒的に、
  「非婚・出産拒否」の道を選ぶほうが、メリットが大きかった。
  だから、そちらを選択した、それだけなんだよねぇ。

  まーこの辺は人それぞれだと思うんだが、
  虫は恐らくこういうことを考えないだろーなぁ・・・。

  ってことは、「思考する」ことが、「本能を壊す」のか。

  ってかそもそも、虫には「社会」がないから、
  どっちを選ぶ?の選択肢が成立せん。

  すると、「本能を壊す」諸悪の根源は、
  「社会」というものの存在そのものであり、
  理性で考える「思考」そのものであるわけか?

  どーなんだろうなぁ・・・
  腐人みたいな、
  自然に反する動きをする虫の存在はないんだろうか。

  虫自体に興味はないが、その生態は興味深い。
 
(843)一般本 『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』 マシュー・アムスター・バートン、関根光宏
  タイトルから、
  『英国一家、日本を食べる』の亜流か?
  と思われるかもしれないが、
  どちらも食に重きをおいた、比較文化論といえば同じだが
  視点が違う。

  『英国』は、あくまでもツーリスト視点だが、
  この『米国』は、生活者的な視点がはいる。

  また、『英国』は、
  コーディネーターによるセッティングがあり、
  第一人者に会ってインタビューし、
  それを読者に伝えるというマスメディア的な手法をとってるが、
  『米国』は、実際に暮らしてみて、
  その体験談を綴っている。

  ゆーなりゃ、ミシュランの三ツ星と、B級グルメぐらい違う。

  だからどっちがいいとか悪いとか、
  そーゆーのは言えない。

  ただ、どっちにも思うのが、
  「子供使いが巧いな・・・」。

  ってか、子供がやらかすことは、
  大人の筆の限界をはるかに凌ぐ。

  もし今後、こういった異文化紹介本を出そうと
  たくらんでおられる方がいらっしゃるなら、
  子連れでいくがよろしかろう。

  彼らの存在と行動は、
  あなたが書こうとおもってるものを
  100倍おもしろくしてくれるから。


  で、今回は、アイリスちゃん(8)が大活躍なわけですが、
  文中によくでてきたんだよ。
  東京は安全だ、
  子供を一人でおつかいにやっても
  犯罪を心配する必要はないって。

  ・・・まぁ、そりゃアメリカ基準で言われたら、そうかもだが
  折悪しく、神戸の事件が急展開迎えたときやったから
  個人的には、過信はあかんでと思う。

  それに、腐人会旅行んときに、
  最近の子供の話をきいたのだが、
  腐人たちなどは、昔、
  「知らない人についていってはいけません」
  でも、
  「困っている人をみかけたら助けてあげましょう」
  っちゅー教育をうけた。

  しかし、今はそうじゃないらしい。

  ってのも、知らない人が言うのだ。
  「犬が逃げて困っている」
  「道に迷って困っている」
  だから、
  「一緒に探してくれないか」と。

  その「知らない」「困っている人」が
  不審者なのか、無害な人かは、わからない。

  だから、全部を「助けない」にするらしい。

  ええええええ!?

  その理屈はわからんでもないけども、
  そやって危険かもしれないものすべてを遠ざけたら
  危険を察知する能力とか、
  危険をかぎわけて逃げる力とかが育たんことない??

  今回の件では、親や学校がどういう教育を
  常日頃からしてたんかはわからないが、
  もし、こういう教育をしていてああなったのであれば、
  さらに囲い込みが厳しくなるのかなぁ?

  でも、そんな真綿でくるまれて育ってしまうと、
  大人になって困りそうな気がするがなぁ・・・。

  
  ま、そんな世間一般の現在の事情はわからんが、
  一家が滞在した中野の街で、
  アイリスちゃんは、スーパー「ライフ」に、
  一人ではじめてのおつかいに行き。

  土用の丑の日には、うなぎやに蒲焼を買いに行って
  うなぎやのアイドルになり。

  近所の悪ガキ(と思われる)少年らと、
  言葉が通じないままに仲良くなり。

  ミスドのポイントを貯めて、
  ポン・デ・ライオンのてぬぐいをもらって、
  キッザニアをも満喫した。

  『英国』だと、
  これが相撲部屋だったり、
  京都の石庭になるんだよな。


  この本が日本でウケた理由の一つは、
  日本人ならば、誰でも経験しているような
  この身近な日常性が描かれているからではなかろうか。

  例えば、本書の中に、アイスクリームの描写がでてくるのだが、
  「ザクリッチ」「ブラックサンダー」「クーリッシュ」・・・。
  ジャンクアイス好きなら、うんうんとうなづいてしまう。

  あ、でもガリガリ君はなかったな。
  
  出てくる店も、スタバにミスド、
  はなまるうどんに青葉。

  中野界隈の様子を知る人にとっては、
  街のどこを歩いているかまで、目に浮かぶ。
  
  ああ、青葉のラーメン、くいてぇ・・・

  そーいや、本書内で気になったんだけど、
  なんでワケギとネギの違いをやたらと強調するんだろ・・・?
  
  腐人は関西育ちなので、
  確かにワケギは薬味ではなく、ヌタの材料だ。
  関西で、これを薬味にしようとは思わない。

  関西で薬味のネギといえば、青ネギ(葉ネギ)を刻んだもの。
  京都ならブランドネギの九条ネギとかもあるし、
  腐人の最近のお気に入りは、
  白と青のあいのこの岩津ネギ。

  岩津はいいよー。
  びっくりするほどネギ臭がないの。
  ああ、食いてぇ・・・。

  このブログでは、ネギについては結構言及しとるのだが、
  関西にいた頃は、
  白ネギは、すき焼きとかにしか使わなかったが、
  関東は白ネギ文化なので、
  薬味のネギ=白ネギなんだよね・・・。

  青ネギ育ちの腐人からすると、
  白ネギを生食するとネギ臭が気になる。
  青ネギはそんなでもないんだがなぁ・・・。

  でもって、関東のワケギは、関西のワケギと違って、
  実は、青ネギの太いやつ(正式名称はワケネギっちゅーらしい)
  だったりする。
 
  だからこれを薬味にしても別にかまわんのだが、
  厳密に、関西の「ワケギ」のことをゆーとるのだろうか・・・
  中野居住なのに・・・??

  それともアメリカにはネギがなくて、ワケギしかないから
  違うんだよ!と言いたいのか、
  なんかこの強調がよくわかんなかった(~_~;)。

  それこそ中野を居住にするなら、
  ブロードウェイのB1に、種類が豊富な八百屋があるから
  そこでネギをいろいろ買って食べ比べてみりゃいいのに。


  それにしても、こういう身近な描写だからこそ思うのが、
  いくら日本が好きという人でも、
  やはり日本人の感性と違うところがある、ということだ。

  えーっと、これ、インバウンドの話と絡んでくるんで、
  ちょっと別の機会にやります。

  ここでは簡単に、
  「なるほどー外国人は、こういうことをこう思うのか」
  って発見になります、とだけでまとめておこう。


  そういえば、意外におもしろかったのが、
  本書の参考文献となってる、
  外国語で書かれた日本文化紹介本。

  これもまた、
  「へーこうみるのかー」
  と思う。
  当たり前だが、元の基準が日本人と違うんだよね。

  それにしても、その本たちの中には
  すき焼きの東西の違いなんかまでは
  言及がなかったのかしら?

  今度こられるときは、そこまで調べて、
  アイリスちゃんに、再度、
  関西風のすき焼きにもチャレンジしていただきたいなぁ。

  ちょっとタイムアップになってきちゃったので、
  なかなか楽しい本でした、
  何が書いてあるか、もっと知りたい方は
  本書をどうぞ~
  で〆させていただきます。

以下も読書録。

●24日
(844、845)一般本 『少年舞妓・千代菊がゆく! さきを越された誕生日』
『〃 恋ごころふたたび』 奈波はるか

  なんかこの辺に下がると、
  「はーふーへーほー」
  って感じになってくんな・・・。

  1冊読みきりっちゅー形が悪いんか、
  単に腐人が今回のネタに興味を抱けへんだけか
  わからんが。

  そーいやー最近、他人の手作り品が
  食べられへん人が増えてるそうで。
  
  でも、それゆーたら、自給自足をしとらん限り、
  どの食べ物も、誰かしらの手ぇによるもんやと
  思うけどにゃ。
  
  ただ、人に贈り物をするのは難しいと、
  年々思うようになっている。

  押し付けにならんように、
  でも、せっかくなら、喜んでもらえるもんを・・・
  と思うと、なかなかむずかしおすなぁ。

  それも、これはわざわざ贈らんでも買えるよなぁ・・・
  とかゆーとこまで考え出すと思考が迷宮入り。

  でも千代菊よ。
  ニレが一番喜ぶプレゼントはやなぁ、
  バースデースーツにリボンまいて、
  「プレゼントは、うちどすえ」
  ゆーやつちゃいますか?  
[ 2014/09/25 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
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