或るアホの一日 HOME > スポンサー広告 > スポンサーサイト> 腹黒読書録 > 『禁忌』を読みました
05 | 2017/06 | 07
Su Mo Tu We Th Fr Sa
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -




スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

『禁忌』を読みました

まず、カウントからいきましょうかね。

(435)一般本 『禁忌』 フェルディナント・フォン・シーラッハ

シーラッハさんは、腐人が新刊を楽しみにしている
外国人作家の一人。

新刊だー、わーい♪
と、読んでみたんですが。

うーん・・・(~_~;)
これ、どうなんだろな。

以下、ネタバレ気にせず書きますんで、
いやんな方はここで回れ右してお帰りください。

ゆったかんねー。

はっきし言っちゃえば、テーマは2つ。

1つは、
被害者を救助するための拷問も許されないことのなのか?

これ、見た瞬間、ああ、あれか、と思ったんだが
どこでそれを見たんだかが思いだせなくて。

で、自分のブログをググってみたところ、ありました。

ヴィンフリート・ハッセマーさんの
『刑罰はなぜ必要か  最終弁論』
という本に、この事件が載っている。

この方、ドイツの憲法裁判所元副長官さんで
過去のブログから、その事件の要約を抜粋すると以下。

「幼い男の子が誘拐され、警察は捜査の末、犯人を捕まえたのだが、
 肝心の男の子の居場所がわからない。

 そのため犯人を拷問し、ききだしたのだが、
 そこにいってみると、残念ながら男の子の亡骸があった。

 実は、犯人が監禁場所を離れる前に既に殺していたという。

 で、この拷問をした警察さんなんですが、
 そこそこお偉いさんだったと思うが、
 男の子が殺されてたことがわかった後、
 自分は犯人を拷問したと自首し、
 同じくその場にいたもう一人も自ら名乗り出た。

 犯人およびこの二人の警官は、法廷で裁かれることとなり、
 犯人には終身刑、二人の警官には罰金刑がくだった。」

これについて、シーラッハさんの見解が
今回のカタチででたんでしょう。

あともう1つは、
ネットや技術の進化による愉快犯罪の拡大。

腐人としては、こっちの掘り下げ足らなくね?
と思わなくも無いが、
問題提起としては、これでいいのかねぇ・・・というところか。

それよりもだね、
腐人的に、うーん?だったのは、構成だ。

あの、これいっちゃぁなんだけど、
前半、ここまでいるか?

このはた迷惑な犯罪(と、腐人はいいます)をやらかした
ゼバスティアンっちゅーニンゲンの
人となりをわかってもらうために
必要だったんだ、と仰る人もおるやもしれぬ。

えー・・・そうかなぁ・・・(~_~;)

なにより、腐人がむかついた(とまで言ってやる)のは、
共感覚という設定の使いようだ!

腐人自身が共感覚という脳の変異に興味があって
一時期調べたことがあるんだ。
っても、途中になったまま放置されとるが。

なんかさー共感覚の持ち主は、こんな変人である
みたいになっとるのが、こらー!なの。

でもって、そう書いておきながら、
全然、共感覚が生きてない。
これまた、こらー!なの。

腐人の浅薄な知識によるが、
共感覚というのは、ニンゲンの五感、
これが1対1ではなく、
1対2とか3に繋がっていることをさす。

普通の人は、文字をみても字がみえるだけだが
共感覚の持ち主は、
それに色とか味とか匂いを感じるのね。

その他にも、音をきくと匂いを感じるとか
味にカタチを感じるとか、
脳の回路の問題なので、
現れ方は人それぞれだが、
その方々の全てがこのゼバスティアンのような変人か
っちゅーと、そんなことはないのだ!

違いが複数の感覚でわかるため、
恐らくそうじゃない人より感覚が鋭敏で、
違いがわかるところはあると思う。

例えば、見た目は同じ透明度のミネラルウォーターでも
六甲の水は、とがった三角錐にみえ、
南アルプスの水は、楕円にみえる、とか。

それと、この共感覚がある人は
2つ以上の感覚で覚えるため、
そうじゃない人よりも記憶力がいい傾向がある。

ただ、この辺になってくると、
腐人としてはASDとの境界が気になりだす。

ってのもASDの特徴に
・感覚が鋭敏
・フォトグラフィックメモリー
というのがあるからだ。

いかん、本書とずれてきたんで
こんくらいでやめますが、
共感覚ってのは、それはそれですごく興味深いものなのに
この扱いはなんじゃー!!!と腐人は思ったの。

で、それが大して生きてないまま、
ぐだぐだと、これがその後の主題に
どう関係するんだ?といいたくなるような記述が
本書の半分ぐらいを占める。

これ、ホントに必要なの??

まぁ、誘拐をするかもしれないぐらい危ない人って
言いたかったのかもしれんが
「ゼバスティアンの家系は、変人を輩出することで有名で
 ゼバスティアンも例にもれず、
 頭がイッているとの評判だった。
 彼がかろうじて現実世界で生き延びられているのは
 聡明なる恋人ソフィアが
 彼と現実を結び付けてくれてるからだった」
でいいじゃん。

正直、腐人はこの前半
「いつになったら、これおわるの?」
「いつまでこれ我慢して読まなきゃならんの?」
と思いながら読んでたぞ。

で、本書のテーマにまいりますが。

これねぇ・・・
はっきしいっていい?

すげー簡単に問題を解決できることがある。

それは生きてる人間全員にチップ埋め込んで
「管理」すりゃいい。

人類番号*******、
×年×月×日×時×分×秒 店舗番号@@@@に入店
×年×月×日×時●分×秒 店をでる
×年×月×日×時△分×秒 信号番号##を渡る

って、ありとあらゆる出入り口や信号、
道路などにセンサーつけて
それこそ人類管理のビッグデータをつくりゃいい。

したら、人類番号*******が突然失踪した
ってもログ追えばいいだけジャン。

ついでに生体反応の認識もできたらいいよね。
あ、赤ランプになった。
ここで死んでる、そのまま移動してるから運ばれたね、とか。

こーゆーこというと、「監視か!」とかゆー人いるが
違うの、「監視」じゃなくて「管理」。

犯罪を未然に防ぐもんじゃなく、
起こった犯罪の冤罪をなくすことと
本当にその犯罪が起こったかを調べること。

そのために存在させるの。

したら警察の捜査員減らせるでしょ?
尋問だってそんなに労力いらなくなる。
司法だって、事実認定に無駄な時間や労力使わずに済む。

ま、ゆーなら経済動物を管理してるのと同じように
ニンゲンも管理すりゃいいじゃん。
行動は自由、でもトレースはする、ってことだ。

したら拷問なんて必要ないし、
こんな愉快犯の犯罪を法廷までもってく必要もなくなる。

デショ?

ニンゲン社会の悪いところは、
ニンゲンを特別視しすぎだというとこだと
腐人は思うけどねぇ。

ところで。
腐人はこの2つめのテーマ
ネットや技術の進化による愉快犯罪の拡大の
小説での処理がすごくひっかかった。

ってのもさ、
これ、偽計業務妨害罪だっけ?
あれに相当せんのかね?
ドイツにはそういう罪がないの??

だってさ、はっきりいうが、これ確信的な狂言じゃん。

まず電話。
あれは誰かが意図的にかけないとダメでしょう。
ありゃダレがやらかしたの?
それこそ、警察へのイタ電って、業務妨害じゃねぇのか?

でもって、「血だらけ」という服に
手錠と鞭にあった皮膚の角質。
これ異母妹のDNAなわけじゃん?

「血だらけ」というほどの血は、
提供されなきゃできんでしょ。
皮膚の角質だってそう。
実際に使うか、
角質もらってくっつけるかしないと無理。

ってことはある程度、異母妹の協力がないと
この演出はできんと思うんだが。

なんでその辺、スルーなの??

こういうアホな狂言を起こさないよう抑止する
これも警察の重要な役割じゃん。
一罰百戒だろうに。

腐人が警察なら
その捜査に使われた税金とか労力思うと
激怒もんだがねぇ。

なぜ、その辺が放置なのかはよくわからんが
このインスタレーション手法の思いつきを
書きたいってこだわりがあったんだろうね。

本書の表紙の写真を使うことが
翻訳版刊行の絶対条件だったらしいから。

このドアップ1枚表紙といえば、
腐人がとっさに思いつくのは
『愛人/ラマン』のジェーン・マーチ。
あれは綺麗だったな。

一方、この表紙画像をみた最初の感想は
「なんか気持ち悪い」だ。

どうしてそう思ったかは
解説にあるんだが、なるほどな。
腐人の直感は間違ってなかったか。


と、そんな感じにですな、
腐人としては本書は「うーん・・・(~_~;)?」

唯一読む価値があったのは、
裁判での弁護士と刑事のやりとりぐらいか。

そこだけでいい、と思った。

そいや、ウクライナの人身売買の伏線は
しり切れトンボのままな気がするが
あれは回収されんのかな??

以下も読書録。

●11日
(434)マンガ 『キャッシュ 1 驚天動地のハゲタカファンド物語』 天王寺大、清水洋三
  へ?
  韓国から日本へのゴルフツアーが激増?

  あーなるほど、2005年刊行なのか。  
  リーマンショックも、ウォン高による大不況もないわけね。

  こーゆーネタは、そういうとこが難しいよね。

  ・・・ってか、ゴルフ会員権の仕組みはしらんかったんで
  なるほど、なんだが、
  そういえば、某大手も潰れてたが、
  これはそういうことやったんか。

  ようやくわかった。

  どうしてもタイムラグができちゃうから
  こういうの、難しいのはわかるが、
  物事の仕組みを知る、って点では
  もっと読みたいなと思うマンガだな。
[ 2015/05/30 ] 腹黒読書録 | TB(-) | CM(-)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。